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真似したら喉から出血!? 声優の「人とは思えない」音に「これで無加工…?」「信じられない」

「声優のお仕事」というと、人間の役に声をあてるイメージがありますが、人間以外の役もかなり多く存在します。時には妖精やしゃべる影など実在しない役柄もあり、人間離れした音や演技力が必要になることもあるのです。この記事では、「人間とは思えない音を発する声優」を3人あげていきます。

唯一無二の声で話題に! アドリブでも暴れすぎ?

画像は、金田朋子さん演じるおしりかじり虫が描かれた「おしりかじり虫 かじり屋、本日開店!?」DVDパッケージ(アミューズソフトエンタテインメント)
画像は、金田朋子さん演じるおしりかじり虫が描かれた「おしりかじり虫 かじり屋、本日開店!?」DVDパッケージ(アミューズソフトエンタテインメント)

 アニメを見れば見るほど、声優の演技力の高さには感心してしまうものです。しかしなかには、そもそもの声質にずば抜けた特徴があったり、人間以外の役がうますぎたりと、人間であることすら疑いたくなる声優もいます。この記事では、ネット上で「天才じゃないか」「はっちゃけすぎだろ!」と評判の、「人間の声とは思えない音を発する声優」を3人、みてみましょう。

●金田朋子さん

 金田さんは、その高い声とテンションが特徴の声優です。『あずまんが大王』美浜ちよ役、『おしりかじり虫』おしりかじり虫18世役、『ボボボーボ・ボーボボ』田楽マン役などを務めています。何より特徴的なのは、その声が「超音波と同じ音域である」ということでしょう。

 2017年3月24日放送の『明石家さんまのコンプレッくすっ杯』 では、金田さんの夫である森渉さんが、「(金田さんの)声で謎の頭痛がする」と相談しました。番組で分析した結果、金田さんの声は20000Hzを超えており、超音波と同じ音域であることが分かったのです。

 なお、特に似ているのは「シロテテナガザルが、警告を発する時の鳴き声」とのことでした。同じ2017年に、『けものフレンズ』でトキ役を演じていた金田さんですが、地声は別の動物に酷似していたようです。

 ご本人も「超音波声」を認めているようで、X(旧:Twitter)の自己紹介欄も「超音波」のひと言のみです。そのほかにも、「私の声マネをして、喉から血を出した人がいる」「自分の声で自分の耳がやられている」と、もはやみずからネタにしています。

 2023年に50歳を迎えながらも、金田さんは仕事にも趣味のマラソンにも、エネルギッシュに取り組んでいるようです。2024冬アニメの『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』では、おちゃめな守護霊、壇ノ浦もこもこ役を演じています。「超音波ボイス」に興味を持った方は、ぜひご覧ください。

●間宮くるみさん

間宮くるみさんが演じたハム太郎が描かれた『とっとこハム太郎(1)』DVD(日本コロムビア)
間宮くるみさんが演じたハム太郎が描かれた『とっとこハム太郎(1)』DVD(日本コロムビア)

『とっとこハム太郎』のハム太郎役で有名な間宮さんは、ほかにも人間以外の役を多数演じています。『ONE PIECE』レオ役、「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」シリーズのパピィ役など、そのかわいらしい声に似合う小さいキャラに定評があります。

 その一方で、『天体戦士サンレッド』ウサコッツ役、『魔法少女育成計画』ファヴ役など、愛らしい見た目に反して腹黒いキャラを演じることも多いのです。その声と役柄のギャップに、視聴者からは「予想外だった」「間宮さんすげえ」と絶賛されています。

 なお『ポプテピピック』では、過剰に被害者ヅラする小動物、ポンタ役を演じました。しかし「へけっ!」「~なのだ!」と、ハム太郎色の強い演技に、「限りなくアウトなのだ」「よく引き受けましたね!」とコメント欄もざわついていたようです。

 実は、NHKの赤ちゃん向け番組『いないいないばあっ!』のうーたん役も、間宮さんが担当しています。20年にわたり務めていたうーたん役ですが、2024年3月いっぱいで卒業するとのことで、卒業を惜しんでいる方も多いのではないでしょうか。

 2022年には『邪神ちゃんドロップキックX』で、はりぼての中の人役、2023年には『ひろがるスカイ!プリキュア』のマロン役と、間宮さんはさらに演技の幅を広げています。そのかわいらしい声は、聞けば聞くほどハマってしまいそうです。

川島零士さんが初主演を務めた、TVアニメ『不滅のあなたへ』キービジュアル (C)大今良時・講談社/NHK・NEP
川島零士さんが初主演を務めた、TVアニメ『不滅のあなたへ』キービジュアル (C)大今良時・講談社/NHK・NEP

●川島零士さん

 川島さんは、2022年に「第16回声優アワード」新人男優賞を受賞しています。 その受賞理由は『不滅のあなたへ』フシ役で、「少しずつ人間性を獲得していく」という難しい演技を披露したことです。

 フシは、初めはただの球(きゅう)であり、あらゆるものの姿を写し取って変化できるキャラクターです。しかし、最初は言葉も人間の文化も知りません。第3話では、オオカミの姿のフシがぎこちなく言う「ありがとう」が、「無加工とは思えない!」と話題になりました。

 川島さんは、X(旧:Twitter)で「漫画だと綺麗な文章なのですが、それを人が覚えたての言葉で音声に変換するのはとても苦労しました」と、フシ役の難しさを説明しています。そのポストの画像には、ふりがなではなくローマ字読みを書き込んだ台本が映っており、努力の跡がうかがえます。

 驚くべきことに、フシは川島さんの初主演作品です。その後、『マッシュル-MASHLE-』フィン・エイムズ役や、『シャドーハウス』パトリック/リッキー役など、数々の作品で主要キャラクターを演じています。

 2024冬アニメでは、『カードファイト!! ヴァンガード Divine』呼続スオウ(よびつぎ すおう)役を演じており、年内には『夜桜さんちの大作戦』朝野太陽役、『この世界は不完全すぎる』アマノ役を務めることが決まっています。どんな七変化を見せてくれるのか、今後も川島さんの演技に注目です。

* * *

 演技的にも物理的にも(?)、人間の声を超越した音を出せるのは、やはりすご腕声優だからでしょうか。人間の声の可能性と演技力のすばらしさに触れたい方は、ぜひ3人の出演作品をご覧ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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