発売中止が惜しい「幻のファミコンソフト」3選 「世に出ていたら間違いなく名作?」
ファミコンの時代には雑誌などで告知されたにもかかわらず、その後音沙汰がなくなり、発売中止になったソフトがいくつも存在します。今回は、有名タイトルなのに発売中止になったソフトを振り返ります。
静かに消えていった、ファミコンの名作候補たち
「ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)」がブームになった1980年代は、ゲームに関する情報は雑誌や販促物などで得ていました。しかし、ときには発売予定だったにもかかわらず、その後発売されることなくお蔵入りになったゲームソフトも存在します。
そこで今回は、話題を集めそうな有名タイトルだったのに、なぜか発売中止になってしまったファミコンソフトを振り返ります。
国民的アニメ『ドラえもん』は、1986年にハドソンからファミコンソフト『ドラえもん』として発売され、1990年にはエポック社からRPG『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』が世に出ます。ハドソン版の『ドラえもん』は100万以上の売上を記録しており、その勢いでハドソンから第2弾のファミコンゲームが発売される予定でした。
当時のゲーム雑誌の発売予定リストに記載され、映画『ドラえもん のび太と竜の騎士』の公開劇場で配布された告知カードにも「ドラえもん2製作決定!」と書かれていましたが、その後続報が出ることなく発売中止に至っています。
ハドソン版の『ドラえもん』は、映画の世界観である「宇宙開拓史」「大魔境」「海底鬼岩城」をモチーフにしたステージが登場することから、発売中止になった『ドラえもん2』では、「海底鬼岩城」以降の映画「魔界大冒険」「宇宙小戦争」「鉄人兵団」などが舞台になっていたかもしれません。
また、ハドソン版『ドラえもん』と同様、名作映画をモチーフにしたファミコンソフトはたくさんあります。たとえば『ゴーストバスターズ』『スター・ウォーズ』などが挙げられますが、超有名タイトルでありながらファミコンソフトにならなかったのが『エイリアン2』です。
宇宙生物との戦いを描いた『エイリアン』の続編となる『エイリアン2』は1986年に公開され、その翌年にはスクウェアから同作をモチーフにしたアクションシューティングゲームが発売される予定でした。
しかし、カセットからディスクシステムにメディアが変更され、それ以降は音沙汰がなくなってしまいます。MSX版の『エイリアン2』はスクウェアからリリースされましたが、なぜかファミコン版が発売されることはありませんでした。
発売が中止になった原因は不明ですが、ファミコン版の『エイリアン2』はある程度開発が進んでいたようで、そのサンプルが流出したことでも知られています。