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アニソン歌手目指す人へ:「自分ならではの味を大事に」 いとうかなこさん&Hassyさん語る【インタビュー後編】

数多くのゲームやアニメのテーマソングを歌ってきた、いとうかなこさんとHassyさんへのインタビューの後編です。オリジナルソングの制作とライブ活動に力を入れるおふたりの思いと、これからの夢について語ってもらいました。

音楽の「才能」と「努力」の意味は?

音楽ユニット「YOI*HARU」として活動する、いとうかなこさん(左)とHassyさん
音楽ユニット「YOI*HARU」として活動する、いとうかなこさん(左)とHassyさん

 いとうかなこさんとHassyさんは、ニトロプラス作品をはじめとした数々のゲームやアニメのテーマソングを長年歌ってきました。現在は、楽曲の提供や後進の育成、オリジナルソングの制作やライブなどの活動に入れています。アニソン歌手を目指す人びとへの思いや、これからの夢について語ってもらいました。

●インタビュー前編はこちら

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――ライブ経験が豊富なおふたりでも、「ライブの前は緊張する」というお話を伺いました。アーティストならではの重圧に、どのように立ち向かわれているのでしょう?

Hassyさん(以下敬称略) 楽しめるといいなと思いつつも、開き直るしかないですよね。自分の手で積み上げてきたものを武器に、戦うしかないんです。

いとうかなこさん(以下敬称略) スポーツに似ているかもしれませんね。気合いを入れなきゃいけないんですけど、入れすぎても空回りしてしまいます。緊張しつつも、どこかで自分を冷静に見て、力みすぎないことですね。

Hassy 力が入りすぎたあまり歌詞が飛んで、頭が真っ白になる瞬間もありますから。

いとう 1番と2番の歌詞が、ひっくり返っちゃったりとかね(笑)。何万回と歌ってきた歌のはずなのに、そうなる時はあるんです。

Hassy 歌い慣れてるからといって、決してなめてはいけないんですよ。ステージでは、いつも何が起きるか分からない。ひとつとして同じライブはないというのは、そういう意味でもあるんですね。

――おふたりにとって、「才能」と「努力」という言葉は、どのような意味を持っていますか?

Hassy 私はボーカル教室を主宰していますが、生徒には、いつも言ってるんです。たとえうまくいかなくても、やり続けないと、あなたのやってることはここで終わっちゃうんだよって。本当にそれでいいのか、自分自身に聞いてみてほしいんです。

 若い頃、ストレスと当時の無理な歌い方がたたって、声が全く出なくなってしまったことがあります。その時だって、「やめよう」とは何度も思ったけれど、「やめたい」とは一度も思わなかった。

「やめたい」と思うことが来るとすれば、おそらく引退する時でしょう。そんな時が来るのかどうか分かりませんが、とにかくその時まで、続けていくのが努力なんだと思いますね。継続は力なりです。

いとう 「耳がいい」とか「音の捉え方が素晴らしい」とか、親譲りのセンスみたいなものは、きっとあるんだと思います。それが才能なのかもしれませんが、才能自体の優劣を比較することには、あまり意味がない気がしています。

 生まれつき持っている自分ならではのものを、どうすれば自分なりに表現していけるか、それが一番大切です。「味」って言うんですかね。少なくとも音楽の世界では、上手かどうか以上に、その人ならではの「味」こそが求められるんじゃないでしょうか。

【画像】いとうかなこさんとHassyさんが歌う、オリジナルソング集(5枚)

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