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両マジンガーと戦った敵幹部「ゴーゴン大公」はなぜ作品をまたぎレギュラー化したの?

『マジンガーZ』の敵として「ゴーゴン大公」が登場して半世紀の時が流れました。続編『グレートマジンガー』でも活躍し、2つの作品で大暴れした敵幹部としては数少ない存在です。その魅力を紐解いてみましょう。

敵幹部の中でも別格の存在だった「ゴーゴン大公」

BANDAI SPIRITS「超合金魂 GX-70SP マジンガーZ D.C. 2021 Special Color Ver.」 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
BANDAI SPIRITS「超合金魂 GX-70SP マジンガーZ D.C. 2021 Special Color Ver.」 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 本日3月17日は、1974年に『マジンガーZ』第68話「地獄の用心棒 ゴーゴン大公」が放映された日です。今年で50年が経ちました。このエピソードから登場した敵幹部「ゴーゴン大公」によって、本作の物語はより激しさを増すことになります。

 それまでの『マジンガーZ』の敵幹部には、夫婦のミイラを組み合わせて誕生させた「あしゅら男爵」や、首が分離して行動可能な「ブロッケン伯爵」がいました。ちなみに敵組織「地下帝国」のリーダーである「Dr.ヘル」は、マッドサイエンティストですが普通の人間です。

 ちなみに誕生の逸話として、あしゅら男爵は本来なら別のキャラクターとして描かれたものを、それぞれが半分しかなかったことから着想を得、あらためて男女半分ずつのデザインとしたといいます。ブロッケン伯爵はあしゅら男爵が縦割れだったことから、逆に横割れになったそうです。

 これに対して、人間と虎というまったく別なものを組み合わせる方向になったのがゴーゴン大公でした。ここで秀逸なのはケンタウロスのような人獣合成でありながら、各々の首が残っている点でしょう。この後に登場する「ピグマン子爵」は、この延長線上の発想だったのかもしれません。

 さらに頭がふたつある点は、続編となる『グレートマジンガー』の敵「戦闘獣」を思わせるものでした。そう考えると「ミケーネ帝国(後述)」のデザイン的には、人間大のゴーゴン大公も統一性のあるデザインだったといえるかもしれません。

 またゴーゴン大公はこれまでの幹部とは違い、『グレートマジンガー』の敵「闇の帝王」が率いる「ミケーネ帝国」の先遣隊という出自で、Dr.ヘルの協力者という立場でした。それゆえに威厳のあるスタンスは崩さず、あしゅら男爵やブロッケン伯爵のようにコメディチックな演出もほとんどありません。そうした点では強者というイメージがあるキャラクターでした。

 この「本来の敵とはまったく別な組織の一員」という第三勢力は、当時としては珍しいものだったと思います。さらにこの第三勢力が、続編ではメインの敵になるというパターンは、同一作品ならば前例はあっても、別番組となるとそう多くはありません。

 これが可能だった理由については、『マジンガーZ』の後番組が早い段階で企画されながらも、人気が高くて放送延長を繰り返したことが要因だったと思われます。つまり次回作の敵の概要が定まっているわけですから、早い段階で前番組に登場させることは容易だったのでしょう。

 またゴーゴン大公が特異的な存在だったといえるのは、前述したように「第三勢力が続編でメインの敵になる」というパターンは他作品にも見られるものの、先行作品における登場が数話程度だったことに対して、半年近く前から暗躍している点にあります。そういった点で、当時としては画期的な敵だったといえるでしょう。

 そして、このゴーゴン大公のインパクトは、マジンガーZの新しい敵となる「妖機械獣」の登場にもありました。

【画像】漆黒のボディが激シブい こちらが「マジンガーZ」最新超合金フィギュアです(9枚)

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