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『Zガンダム』なぜブライトはスペースシャトルの船長という閑職についていたのか?

アニメ『機動戦士ガンダム』で、ホワイトベースの艦長として功績を立てたブライト・ノア。彼は一年戦争後に連絡船「テンプテーション」の船長という閑職に回されます。なぜ彼は左遷されたのでしょうか。

幽閉もされず抜擢もされない一年戦争の英雄

シリーズ随一の苦労人、ブライト・ノア。画像は2021年に実施されたキャンペーン「ノア家のアルバム」にて配布されたシーンカットより (C)創通・サンライズ
シリーズ随一の苦労人、ブライト・ノア。画像は2021年に実施されたキャンペーン「ノア家のアルバム」にて配布されたシーンカットより (C)創通・サンライズ

「ブライト・ノア」は、アニメ『機動戦士ガンダム』において、強襲揚陸艦(劇中セリフでは新型戦艦)「ホワイトベース」の艦長として、地球連邦軍に貢献をした人物です。

「ホワイトベース」は護衛もないまま単艦運用をされることが多く、囮艦のような使われ方もされた一方、ジオン公国を支配するザビ家の「ガルマ」を巧みな戦術で戦死に追い込むなど、ブライトの戦術指揮により目覚ましい戦果を挙げました。

 そうしたブライトですが、一年戦争後には、地球とスペースコロニーを往復している小型スペースシャトル「テンプテーション」の船長になります。ブライト自身は一年戦争の英雄として知名度も高く、続編『機動戦士Zガンダム』では主人公の「カミーユ」がサインをもらいに宇宙港まで行くような人気者でもあるのに、なぜ、ブライトは小型シャトルの船長という「閑職」に回されているのでしょうか。

 ブライトがそのような任務についている理由は「ニュータイプの存在を恐れた地球連邦の上層部の意向で左遷された」という設定があります。

 筆者はこの説明にやや不思議さを覚えます。ブライトは「ニュータイプ部隊」と呼ばれた「ホワイトベース」の艦長ですから、上層部がニュータイプを危険視しているのであれば、「アムロ」のように「監視付きで幽閉」されてもおかしくはありません。

「ニュータイプ能力」自体は、地球連邦には強化人間などを作れる技術があり、ある程度、測定できるため、オールドタイプであるブライトは脅威にならないと判定されたのでしょうか(カツの戦死時に声を聞くなど、ブライトがそのような能力を全く持っていないわけではないのですが)。

「ブライトはオールドタイプなので無害」と考えられるなら、知名度が高く、有能な彼をジオン狩り部隊であるティターンズに招くという流れも考えられるはずです。しかし、実際にはそのようなことがないどころか、階級が下である「ティターンズ」の軍人に殴られる屈辱まで味わっています。

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