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『ドラクエ』リメイク要素に賛否両論 「ベホマなくなっても倒せない」「仲間モンスター廃止!?」

長い歴史と多くの逸話が存在する「ドラゴンクエスト」シリーズ。歴代ナンバリングは2024年3月現在、9作目以外すべてがリメイクされており、なかにはシステムの改変が大きな物議を呼んだパターンもありました。

ラスボスが「ベホマ」を使わなくなっても、ラクにはならず?

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』真のラスボス・シドーとの戦いの様子
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』真のラスボス・シドーとの戦いの様子

「ドラゴンクエスト」シリーズはこれまで長い歴史とともに、高い人気と地位を作り上げてきた作品です。各ナンバリング作は9作目以外のすべてがリメイク済みで、その都度「改変要素」はファンの間で大きな物議を醸しています。

 ファミコン世代おなじみの改変要素といえば、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下、ドラクエ2)のリメイクで行われた、破壊神「シドー」の「ベホマ」修正です。シドーは『ドラクエ2』のラスボスで、ほかのナンバリングのラスボスの猛攻に劣らない忌々しさを持つ敵です。

 ファミコン版のシドーは「破壊神」でありながら回復呪文を得意とし、対象のHPを最大まで回復させるベホマを自身に使います。ギリギリまで追い詰めても定期的にベホマで完全復活してくるシドーに、当時のプレイヤーは振り回される羽目となりました。

 後年に発売された各種リメイク版では、さすがにラスボスといえどあまりに強すぎるため、ベホマは削除されています。これでひと安心かと思いきや、今度はHPが1750に引き上げられ、「これはこれで倒せない」と頭を抱えるプレイヤーが続出しました。この1750という数値は、ファミコン版のHP250の7倍の数値となっています。

 リメイク版のシステム改変では、初期ハードでの難易度が高すぎた要素が改善されたパターンもあります。『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(以下、ドラクエ7)の「ふしぎな石版あつめ」は、その代表例です。

『ドラクエ7』といえば歴代作のなかでもトップレベルの「時間泥棒」といわれる作品で、初期ハードのPlayStation版では、数十個以上存在する「石版」をノーヒントで集めなければなりませんでした。ストーリー進行に必要な石版をすべて回収するのは、「ドラクエ」シリーズ屈指の苦行でした。各種リメイク版では石版の位置を特定できる「石版レーダー」と「石板案内人」が追加され、遥かに楽に収集できるようになりました。

【画像】え、露出が!? これが「衣装デザイン変更」に物議をかもしたドラクエキャラです(4枚)

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