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え…っいいの? 俳優の体当たり演技も残酷描写も衝撃の「R指定」マンガ実写化作品

毎年映画やドラマで何本も作られるマンガの実写化作品のなかには、衝撃描写が連発される「R15、18指定」の作品もあります。今回は特に題材が攻めていた衝撃の映画を振り返りましょう。

「性描写だけでも過激なのに」「教祖を演じたのがまさかの」

磯村勇斗主演の実写版『ビリーバーズ』ポスタービジュアル (C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
磯村勇斗主演の実写版『ビリーバーズ』ポスタービジュアル (C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

 これまで何作も作られてきたマンガ原作の実写版作品には、過激な描写も逃げずに再現した結果、「R指定」となってしまったものもあります。グロテスクな描写や性描写だけでなく、いじめや田舎の閉塞感、カルト宗教など、見ていて気まずくなってしまうテーマも扱った近年の衝撃作品を振り返ります。

●『ミスミソウ』

「精神破壊(メンチサイド)ホラー」とまで言われた押切蓮介先生のマンガ『ミスミソウ』を実写化したのは、『先生を流産させる会』『ライチ☆光クラブ』などの衝撃作を手掛けた内藤瑛亮監督でした。極寒の田舎町を舞台に、同級生からの陰湿ないじめがエスカレートして家族を失った少女の壮絶な復讐劇が描かれます。

 同作のBlu-ray / DVD発売記念イベントで「予算的にどうしても無理というところ以外、原作に忠実に描写しようということを指針にした」と語っていた内藤監督は、いじめっ子の少女が目に釘を刺される場面から、担任の先生が除雪車に巻き込まれて死亡するシーンまで、数々の衝撃描写を再現しました。撮影開始1か月前に急きょ監督に指名されたとのことですが、もともと未成年が巻き起こす惨劇の物語を描いていた内藤監督にはぴったりの題材だったのでしょう。

 マンガにはない雪に飛び散る鮮血の描写などの映像美のほか、あるキャラの原作とは違う顛末と、それによる切なくもさわやかなラストも評判を呼びました。ちなみに山田杏奈さんは本作が映画初主演で、雪のなかで動き回る過酷な撮影も乗り越え、復讐に燃える少女を見事に演じ切っています。最近は、彼女がアイヌの少女アシリパを演じた実写版『ゴールデンカムイ』を見て、SNSで『ミスミソウ』を思い出した人の声も多々ありました。

●『ビリーバーズ』

 山本直樹先生の同名青年マンガ原作の『ビリーバーズ』は、架空の過激宗教団体「ニコニコ人生センター」に所属し島で暮らす、男女3人の衝撃の物語が描かれる作品です。1999年のマンガの実写版ですが、今もなお話題になるカルト宗教の問題も描かれ、衝撃作として注目されました。

 主人公の「オペレーター」(演:磯村勇斗)と、男性信者の議長(演:宇野祥平)、女性信者の副議長(演:北村優衣)の3人は、無人島での厳しい精神修行に励んでいたのですが、この生活は議長による侵入者の殺害事件、オペレーターと副議長が肉体関係になったことなどで、さらにおかしな方向に進んでいきます。そして、暴走した議長がある罰を受けて去った後、残されたふたりは性愛に溺れていきました。その後、「ニコニコ人生センター」の信者たちが次々と凶悪事件を起こしたことによって、島に信者や教祖がやってきてさらなる衝撃展開が描かれます。

 映画初主演となった磯村さんと、オーディションで副議長役に抜擢された北村さんの体当たりの熱演のほか、教義を利用して自分の欲望を満たそうとする議長役の宇野さんの怪演も見どころです。さらに、「ニコニコ人生センター」を作った張本人である「先生」は、原作者の山本先生自らが演じました。

 長年成人映画で多数の作品を撮ってきて、近年は『性の劇薬』『セフレの品格』など過激なマンガの実写版も手掛けている城定秀夫監督は、同作について「原作は学生時代から面白いと思っていた」「監督をやって20年のうちで、唯一自分から企画を出した作品」(第36回東京国際映画祭で上映された際の談)と語っています。そんな思い入れのある『ビリーバーズ』に関して、城定監督は「あくまで宗教は入れ物で、限定された状況で男女がどうなるのかがテーマ」と言っていました。

●『ガンニバル』

 内容だけでなく、配信される媒体も話題になったのが、二宮正明先生原作のホラーマンガ『ガンニバル』の実写版ドラマです。関西の架空の村「供花村」を舞台に、前任の巡査が失踪したのちに村に家族と赴任した警察官、阿川大悟(演:柳楽優弥)の周りで起きる怪事件を描いています。

「食人」の文化があるという噂が立つ村を描いた同作は、まさかの「Disney+」限定配信(15歳以上の視聴者のみに視聴が制限されているコンテンツ)のドラマとなりました。『岬の兄妹』『さがす』と、R指定の映画で高い評価を受けた片山慎三さんが監督を務めており、容赦のない描写が連続します。

 途中で登場する「顏を喰われた男」寺山京介(演:高杉真宙)や、謎の巨大な老人「後藤家のあの人」(演:澤井一希)の特殊メイクなど、ビジュアル面の強烈さもさることながら、そのほかに「怖い」という声が続出したのが、中村梅雀さん演じるさぶさんをはじめとする村の「普通の人びと」です。

 なぜか阿川家を常に監視し、細かい態度などにも逐一口を出してくる閉鎖的な雰囲気で、「日本の田舎のいやな空気出すの上手すぎ」「真綿で首を締められるような気分」「海外でもヒットしてるみたいだけど、日本人が一番怖がれる作品だと思う」と、いい意味で「厭なホラー」として話題になりました。

 シーズン1は7話で原作の6巻程度まで実写化されており、これから公開予定のシーズン2で原作13巻までの完結編が描かれることが発表されています。作中のカギを握る老婆、後藤銀(演:倍賞美津子)の過去編や、終盤の日本全体を揺るがす大事件がどう実写化されるのか、さらなる衝撃シーンの数々も期待できそうです。村と後藤家の謎を探り暴走していく主人公、大悟役の柳楽さんの演技にも要注目です。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「ポスターがもう気まずい」「怖すぎ」 これが衝撃だらけの「R指定で実写化」されたマンガです(8枚)

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