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病院は潰せ! SFC『シムシティー』効率と理想の狭間で葛藤する街づくり「あるある」

市長となり「50万人都市」を目指すシミュレーションゲーム『シムシティー』はしかし、目標達成には冷徹な効率化が求められるシビアなゲームでもありました。初心者だった筆者が葛藤した、理想と現実の街づくりを振り返ります。

徹底した効率化こそが目標への早道

SFC版『シムシティー』は1991年に任天堂からリリースされた (R)and(C)1989 maxis (C)1991 Nintendo Licensed to Nintendo
SFC版『シムシティー』は1991年に任天堂からリリースされた (R)and(C)1989 maxis (C)1991 Nintendo Licensed to Nintendo

 30年以上の歴史を重ねる「シムシティ」シリーズは、プレイヤーが市長となり住宅地や警察署などを建設し街を造っていくゲームです。最初の出会いはスーパーファミコン(SFC)版『シムシティー』(SFC版は最後が音引き)だという方も多いと思います。

 この画期的なゲームで、理想の都市を造ろうとすると、目的である「50万人都市」に到達することは難しく、徹底した効率化が必要でした。当時、『シムシティー』初心者が葛藤した、理想と現実の都市づくりを振り返りたいと思います。

●マップ選びで詰む「50万人都市」への夢…

 SFC版『シムシティー』の目的は、市長となり人口50万人都市(メガロポリス)を目指すことで、さらにその上の60万人都市になると最大の賛辞を受けます。

 ゲーム開始時には、さまざまな形のマップからひとつを選択し、そこに都市を造っていきます。海が多いマップや中央に川が流れているマップなど、多様に数多く用意されていました。

 実はこのマップ選びが最初の罠で、とにかく施設がたくさん建設できる陸地の多いマップを選択しないと、いずれ詰んでしまいます。「リアルで住んでいる街並みを造りたい」「好きな都市を再現したい」と意図して、それに近いマップを選ぶという悠長な考えでは市長失格、そのうち行き詰まってしまうのです。

 メガロポリスを目指す険しい道のりには、なにはなくとも効率、1マスでも陸地の多いマップの選択が求められました。

●人が住まない消防署はいらない…出火したら「破壊消防」

 建造できる「施設(ユニット)」で、最重要なのは「住宅地」「商業地」「工業地」であり、これらに人が住んでいきます。並べて建設すると2マスの住宅地が合体しマンションになったり、商業地はビルになったりし、住人も多くなるためマップ中央にまとめて建設していきます。

 しかし工業地だけは、公害が出て周囲の地価を下げてしまうため、マップの端に造るのが良いとされています。このため、住商工3つのエリアが完全に分かたれ一見、整理された綺麗な都市に見えたとしても、端に追いやられた工業地に住む住人を思うと、一抹の寂しさや申し訳なさを感じてしまいます。

 ほかにも施設には、治安を守る「警察署」や火事を抑える「消防署」など、住民こそいないものの建設すれば働きが期待できるものがあります。しかも、警察署を数件建てるとボーナスとして「強力な警察署」が建設できるようになり、これを建設すれば地価が上がり治安も向上するので、効率的に配置したいところです。

 しかし消防署については、こちらも上位の施設である「強力な消防署」こそ用意されているものの、出火したらプレイヤーが手動で周囲の建造物を壊し延焼を防ぐという、江戸時代のいわゆる「火消し」のような「破壊消防」で対策できるので、必要としません。極端に言えば、消防署がひとつもない都市でも問題ないのです。

 住人のためにも消防署を建ててあげたいと思うところですが、人が住まず、維持費もかかる消防署に1マス費やすのは、もったいないというプレイイングです。

【画像】さまざまな世界観をシミュレーションゲームに落とし込んだ「シム」シリーズ(4枚)

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