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『マジンガーZ』主役から三枚目へ…シリーズ重ねるたび小者になる「兜甲児」を追う

おなじみ『マジンガーZ』の主人公「兜甲児」はその人気のあまり、のちに続くシリーズ作品にも登場し続けました。ところが3作目『グレンダイザー』では三枚目という役回りに。どうしてそうなったのでしょうか。

みんなの身近な存在だからこそ兜甲児に感情移入できた

アニメで描かれる「マジンガーZ」最新版がこちら。TVアニメ『グレンダイザーU』第1弾PVより (C)Go Nagai/Dynamic Planning-Project GrendizerU
アニメで描かれる「マジンガーZ」最新版がこちら。TVアニメ『グレンダイザーU』第1弾PVより (C)Go Nagai/Dynamic Planning-Project GrendizerU

 1972年に放送が開始されたアニメ『マジンガーZ』は、スーパーロボットアニメの原点であり金字塔です。主人公である「兜甲児(かぶとこうじ)」は、その人気ゆえに後続作品の『グレートマジンガー』(1974年)、『UFOロボ グレンダイザー』(1975年)にも続けて登場しました。

 ただ作品を重ねるにつれ、その立ち位置は引き立て役になっていってしまいます。どのような扱いだったのか、順を追って見ていきましょう。

 アニメ『マジンガーZ』において甲児は、祖父である「兜十蔵」博士の残したスーパーロボット「マジンガーZ」に乗り込み、世界征服を企む「Dr.ヘル」の繰り出す「機械獣」と戦います。祖父が操縦法を伝える前に死んでしまったために、甲児は手探りでこれを覚えていくしかありませんでした。

 平凡な高校生が試行錯誤してロボットの操縦を覚えていく様子は、「自分でもマジンガーZが操縦できるかもしれない」と子供たちに夢を与えます。また機械獣と戦ううちに、徐々に「マジンガーZ」の弱点が見えてきて、空を飛ぶための「ジェットスクランダー」や、「アイアンカッター」「フィンガーミサイル」などの新装備が加わり、甲児とともに「マジンガーZ」も成長していきました。

 しかし、強敵を次々と葬り去っていった「マジンガーZ」と甲児に悲劇が訪れます。最終回「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ!!」で、Dr.ヘルと機械獣は倒したものの、新たに現れた敵「ミケーネ帝国」の「戦闘獣」になすすべなく倒され、甲児も瀕死の重傷を負ってしまうのです。

 拠点であった「光子力研究所」も壊滅寸前となったその時、颯爽と現れたのが、「剣鉄也(つるぎてつや)」の駆る「グレートマジンガー」でした。「グレートマジンガー」は、「マジンガーZ」には歯が立たなかった戦闘獣をものの数分で撃退し、格の違いを見せつけます。

 約2年に渡って戦い続けてきた「マジンガーZ」のあまりにも悲惨な敗北と、その直後の「グレートマジンガー」の圧倒的な強さに、全国の子供たちは「ぼくらのマジンガーZって、こんなに弱かったの?」とショックを受けたに違いありません。怪我が回復すると甲児は、アメリカの「ワトソン研究所」へ留学します。次回作『グレートマジンガー』の主人公との衝撃的な交代劇でした。

【画像】「えっ…三枚目ではなさそう?」こちらがだいぶシュッとしたリブート版『グレンダイザーU』の「兜甲児」です(8枚)

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