実写化で「美形化?」「身長伸びた」けどなんだかんだ好評だったマンガキャラ3選
人気マンガの実写化において、キャラクターの再現度は原作ファンにとって重要なポイントです。なかには、原作とイメージが異なるほどイケメンになってしまったキャラもいました。今回はそんなイケメン俳優によって演じられたキャラクターを振り返ります。
違和感はあるけど「これはこれで良い!」
マンガを実写化した際、キャラクターの再現度はファンが注目する大きなポイントのひとつではないでしょうか。なかには、「さすがにイケメンすぎない?」といった声があがるキャラも少なくありません。今回は実写化によって、原作に比べ美形化した男性キャラを振り返ります。
●『亜人』佐藤(綾野剛)
2012年から2021年まで「good!アフタヌーン」にて連載されたマンガ『亜人』(原作:桜井画門)は、2015年のアニメ化のほか、2017年に実写映画化もされました。
本作は、絶対に死なない新人類「亜人」である主人公の永井圭が、政府に追われる身となり、全人類を相手に逃亡する物語です。作中に登場する謎の男「佐藤」は、ハンチング帽を被った初老のキャラクターで、圭を助ける一面があると思いきや人殺しに快楽を覚える残忍な性格をしています。
そんな佐藤を演じたのは、人気俳優の綾野剛さんです。公開当時35歳の綾野さんが佐藤を演じることについて、ネット上では不安視する声があがっていました。実写版の佐藤は亜人として捕まって20年間もの間実験材料にされていたという設定に変わりましたが、綾野さんは佐藤が時折する不敵な笑みやド派手なアクションシーンの数々をこだわりを持って演じています。
「さすがにイケメン化し過ぎ」「佐藤を演じられる初老の俳優がいなかったのかな」などの意見もあれば、「原作と年齢差ありすぎるけど仕草や口調が似てた」「設定を忘れるほどの圧巻の戦闘シーン」「若い頃の佐藤って感じ」といった声もあがるなど、公開当時色んな反応を呼びました。
●『幽☆遊☆白書』桑原和真(上杉柊平)
90年代に大ヒットした冨樫義博先生のマンガ『幽☆遊☆白書』は、2023年12月にNetflixにて実写ドラマとして全世界独占配信されています。
賛否分かれた実写版『幽白』のキャストは公開前から話題を呼びました。女性人気のある飛影や蔵馬には俳優の本郷奏多さん、志尊淳さんがそれぞれ起用されていた他、注目すべきは、お調子者や三枚目のイメージも強い桑原和真です。原作で飛影から「つぶれた顔」と言われた桑原を演じたのは、人気急上昇中のイケメン俳優、上杉柊平さんでした。
キャストが発表された当初、ネット上で「桑原がイケメンすぎん?」「これは桑原じゃない」と違和感を持つ人も多かったようですが、配信後は「実写で桑原推しになった」「三枚目だけどちゃんと男気ある感じは桑原そのものだったといった好意的な声もあがっています。
●『ゴールデンカムイ』月島基(工藤阿須加)
2024年1月から公開中の映画『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)は、2014年から2022年まで「週刊ヤングジャンプ」にて連載された人気作の実写版です。本作は実写化発表時、キャラの濃い登場人物の再現を不安視する声が多数あがっていました。
ところが、キャストのビジュアルが解禁されると鶴見中尉(玉木宏)や白石由竹(矢本悠馬)など、その再現度の高さに驚き、実写版を支持する意見も増え始めます。また、鶴見中尉の側近の月島基軍曹について注目する人多くもいました。
原作の月島は鋭い眼光が鋭い小柄な男で、まっすぐなシワと低い鼻も特徴的なキャラクターです。実写版ではそんな月島を、180cmの高身長を持つ俳優の工藤阿須加さんが演じています。
ビジュアルだけだとイメージがかなり異なる姿に心配するファンもいたようですが、映画公開後は「表情と声が完璧に月島で興奮した」「『はい』の言い方がまさに月島」「鋭い目つきが完全に原作のまんま」といった反応が見受けられました。美形なものの演技で完全再現された月島に、「いい意味で裏切られた」という人も多かったようです。
『ゴールデンカムイ』は2024年の秋にWOWOWにて続編ドラマシリーズの放送が決定しており、月島のさらなる活躍にも注目です。
(LUIS FIELD)