マグミクス | manga * anime * game

巨大ロボット登場はなぜ第5話から? 逆境をチャンスに変えた『バトルフィーバーJ』

戦隊復活を賭けて放送が決定した『バトルフィーバーJ』は、第1話までの制作期間がわずか4か月でした。そのため、「超目玉企画」は第1話に間に合いません。しかし、みんなで力を合わせて考え、シリーズが45年続く礎を作りました。

巨大ロボットのルーツは『スパイダーマン』

「スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1979 バトルフィーバーJ (講談社シリーズMOOK)」(講談社)
「スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1979 バトルフィーバーJ (講談社シリーズMOOK)」(講談社)

 スーパー戦隊の新番組がスタートすると、どんな巨大ロボットが登場するのか楽しみになる方は多いのではないでしょうか。『爆上戦隊ブンブンジャー』の「ブンブンジャーロボ」は、ブンブントレーラー、ブンブンオフロード、ブンブンワゴンの3台が「バクアゲ合体」するシーンがダイナミックです。

 巨大ロボットは、昭和から平成初期まではシリーズ第1作目と言われた『バトルフィーバーJ』から登場しています。番組は1979年放送で、今年45周年を迎えました。

 ロボットの名は「バトルフィーバーロボ」です。第1話でババ~ン!と登場して、視聴者のハートをガツーンとわしづかみ!……かと思いきや、なんと登場は第5話からでした。なぜこんな中途半端な登場だったのでしょう。今回はその謎に迫ります。

 スーパー戦隊シリーズの定番といえる巨大ロボットには、意外なルーツがあります。きっかけは、東映の日本版特撮『スパイダーマン』でした。等身大のスパイダーマンが全長60mのロボット「レオパルドン」に乗り込んで操縦するという斬新な設定が大好評で、関連グッズの売上げも上々となります。放送は78年5月~79年3月まででした。

 この「巨大ロボット登場のギミックを受け継ごう」と動いたのが、79年2月スタートの『バトルフィーバーJ』です。「戦隊」は前作『ジャッカー電撃隊』が不調で打ち切りとなったため、空白の半年間があっての出直しの新番組でした。復活を賭けた目玉として、巨大ロボットの登場を決定します。

 ただ、スタッフは時間に追われていました。製作が決定したのは78年10月です。4か月後の2月に番組はスタートします。当時、特撮ドラマの新番組は、通常8か月前には始動していたので、なんと4か月もタイトスケジュールです。

 作業は超急ピッチで進めましたが、どうしても巨大ロボットが第1話に間に合わないことが早い段階で決定してしまいます。これにはいくつかの理由がありました。

【画像】え…っ? 最初から斬新!これが今見てもかっこいい甲冑モチーフの「バトルフィーバーロボ」です(3枚)

画像ギャラリー

1 2