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『機動刑事ジバン』が読み上げる「対バイオロン法」が無茶苦茶だった? 「法の悪用」に心配の声も

『機動刑事ジバン』は「対バイオロン法」で正当性をアピールしてから敵を倒す律義なところがありましたが、法律の内容はかなりエゴイストでした。

「場合によっては抹殺することも許される!」という法律

平成最初のメタルシリーズ『機動刑事ジバンvol.1』DVD(東映ビデオ)
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 1989年放送のメタルシリーズ『機動刑事ジバン』が、今年2024年で35周年を迎えました。最もロボット感が強く、特にビジュアルがカッコイイと評価するファンは多いです。
『ジバン』といえば、「対バイオロン法」を思い出す人は多いでしょう。これは、犯罪組織バイオロンを取り締まるために警察と国家上層部が制定した法律で、バイオロンに唯一対抗できる「機動刑事ジバン」に与えられた超法規的権限です。

「ジバン」は毎回、体内から警察手帳を取り出して、敵にその条文を言い渡しています。子供のころは普通に聞いて流していましたが、条文の内容はよく考えるとムチャクチャでした。全部おぼえている人はどれだけいるでしょう?

【対バイオロン法】
・第1条「機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる」

・第2条「機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる。(補足)場合によっては抹殺することも許される」

「ジバン」は、この第1条、2条を述べるのが通常でした。

 ジバンは、相手がバイオロン以外でも「犯人」は即逮捕でき、その相手がバイオロンなら処罰……というか殺してもOK! だからだいたい殺した、ということですね。

 ほかにも……

・第3条「機動刑事ジバンは、人間の生命を最優先とし、これを顧みないあらゆる命令を排除することができる」

・第6条「子どもの夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い」

・第9条「機動刑事ジバンは、あらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる」

 第3条は、たとえ上司の命令でも無視できる場合がある、と読み取れます。しかし、第6条……これは法律なのでしょうか? アドリブで作ったかのようです。第9条も、身も蓋もない内容です。

 バイオロン側からすると「そりゃないよ?」といわれそうな内容です。あなたならどんな「ツッコミ」を入れるでしょう? 隠された第4、7、8条はもっと厳しい内容だったかもしれません。

 とはいえ、これは演出ですし、良くも悪くもいろいろとツッコまれたほうが話題になるので『ジバン』の人気要素だったのは間違いありません。

【画像】「えっ…懐かしい」これが『機動刑事ジバン』で定番だった「なりきり玩具」です(4枚)

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