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【漫画】メイドカフェでバイト中に父が来た まさかの来店理由に「嘘つけェ!」

女装メイドカフェでアルバイトを始めた主人公。偶然にも父親が来店しますが、目の前にいるのが自分の息子だとは気付いていないようで……。心のなかでのツッコミが冴えわたる江久井さんの創作マンガ『おかえりくださいませお父様』が好評です。

見たくなかった父親の「萌え萌えきゅん」

目の前にいるキャストが息子だとは気付いていない父(江久井さん提供)
目の前にいるキャストが息子だとは気付いていない父(江久井さん提供)

 主人公の一悟は、遊ぶためのお金を稼ぐために女装メイドカフェでアルバイトを始めました。そこへ偶然にも、「勉強しなさい」とアルバイトには反対していた父親が来店します。女装と眼帯コスプレのおかげで、どうやら目の前にいるのが一悟だとはバレていないようです。接客をしていると、家では一悟に厳しい彼がメイドカフェではデレデレで……。

 江久井さん(@Egui0903)が、集英社の「となりのヤングジャンプ」に掲載された創作マンガ『おかえりくださいませお父様』をX(旧:Twitter)で公開しました。江久井さんは、2021年から2022年までの連載作品『AIスピーカーと独身サラリーマン』でも広く知られています。

 今回の10ページのショート読み切りマンガには「1コマ目から爆笑した」「テンポ良すぎて好き」「新作を読めてうれしいです」などのコメントが寄せられました。「初手のセリフがパワーワードすぎる」「ワードセンスが最高です」といったセリフの秀逸さに注目した読者も多く、作品の投稿に3.9万いいねがつく話題作となっています。

 作者の江久井さんに、お話を聞きました。

ーー本作の設定のアイデアはどのように生まれましたか?

 構想当時、「となりのヤングジャンプ」様にて10ページのショート読み切りを掲載する企画がありました。もともとショートギャグマンガをよく描いていて掛け合いやテンポを褒めていただいていたので、その強みと自分の趣味が噛み合う作品を描こうと思ったのが始まりです。

 読者さんの共感できるものを作るのが苦手だったので、「みんな親御さんとうまくいかないことあるよね? でも何だかんだ親御さんの好きなところもあるよね? それはそれとしてやっぱりうっとうしいところあるよね」と考えながら設定を作りました。

 その結果、「親に反発してナイショでバイトを始めた息子」と「息子に対する接し方に悩んでいるなか、知らずに息子のバイト先に来てしまう父親」という関係性ができました。そこに私の趣味であるちょっと歪な親子愛と、片目隠れ眼帯ツインテール女装メイドを組み合わせてできあがったのが本作です。

ーーテンポの速さを感じる作品でした。構成や演出で特に工夫した点などを教えて下さい。

 ありがとうございます! よく言っていただける部分なのでうれしいです。10ページのショート読み切りなのでとにかくつかみが大事だと思い、いきなり1ページ目で「女装メイドカフェでバイトしていたら父親が来店した」とすべての状況を説明しようと考えました。

 そこにタイトルの『おかえりくださいませお父様』もツッコミとして入れたら「一石二鳥だ!」と、とにかく伝えたいことだけ入れました。そしてSNSでバズるには、数ページにわたる長い説明より「画像1枚ドン!」の方が読まれやすいのではないかとも考えました。

 とにかくスピードとテンポ優先でやりたいギャグを詰め込みました。まれに「速すぎて疲れやすい」「ついていけない」というご意見もありますが、そこは今後改善するか、それすら意識できないほどもっと速くしようかと考えています。

作中には店での父の言動に対する心のなかでのツッコミが満載(江久井さん提供)
作中には店での父の言動に対する心のなかでのツッコミが満載(江久井さん提供)

ーー主人公の心のなかでのツッコミでは、作者ご自身はどれが一番のお気に入りでしょうか?

 基本的に全部好きなのですが、父親の「君優しいな……親の顔が見てみたい」に対する「お前だよ」です。「連れて帰りたいくらいだ」からの「帰ったらいるわ」も好きです。息子ならではのツッコミになっていると思います。

ーー作品に対する読者からの反応では、どのような声が特に印象に残りましたか?

「『AIスピーカーと独身サラリーマン』の作者だ」という声が多く届き、本当にうれしかったです。そちらは完結済みの初連載作品なのですが「おぼえていてくださる方がいるんだ……!」と大喜びしました。お手に取って下さるとうれしいです。「少年ジャンプ+」やほかの媒体などに試し読みもあります!

 あとは「面白い、笑った!」などの意見も骨身に染みました。笑っていただけるのが何よりうれしいです!

ーー現在はどのように活動していらっしゃいますか?

 SNSでマンガを公開したり、それ以外では趣味でTRPGシナリオなどを執筆したり、立ち絵イラストを描いたり好きなことをしています。今後は個人で依頼を受けたり、コミティアなどの同人イベントに出てみようかと考えています! ちょうど2024年5月12日の関西コミティアに「かためマグロ」というサークル名で参加します。

ーー今後の活動のご予定や、マンガやそのほかで挑戦してみたいことなどを教えて下さい。

 新しくマンガ用のTwitterアカウントを作成したので、今後はそちらで新作マンガなどを載せていこうかなと考えています! 合わせてpixivや、よろしければBOOTHショップのフォローをしていただけますと励みになります! お仕事のご依頼などございましたら、お気軽にご連絡していただけますと幸いです。

●江久井さん 前回のインタビュー

2次元の世界で“推し”が死んだ…悲しむ男に後輩が投げかけた禁断の言葉

●江久井さんのpixivアカウント

●江久井さんのBOOTHショップ

●江久井さんのプロフィールまとめ

(マグミクス編集部)

【マンガ本編】メイドカフェでバイト中に父が来店 テンポの良い掛け合いに「笑い止まらん」

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