【漫画】教師の子育てに「親としてレベル低すぎ」と思った高校生、20年後に反省「思い知った」
高校時代、家庭科の先生が自身の育児について話していたことに対し、「親としてのレベル低すぎ」と思った漫画家の桜木きぬさん。それから20年後、自分が親になってみると……? X(旧:Twitter)で共感を集めたエッセイマンガの作者である桜木きぬさんにお話を聞きました。
自分が親になり、特大ブーメラン!
漫画家の桜木きぬさん(@kinumanga)が高校生のとき、家庭科の先生が「子供たちを飢えさせずに成人させるので精一杯でした」と語っていました。その言葉に対して当時、「親としてのレベル低すぎ」と思っていた桜木きぬさん。それから20年後、自分も親になり子育てに奔走する日々のなかで、痛感させられたことがあって……?
X(旧:Twitter)で公開された桜木きぬさん(@kinumanga)によるエッセイマンガ『親としてのレベル』をご紹介します。読者からは「これ思ってる子供、多すぎですよね。自分が親になったら分かる」「自分の仕事のクオリティを保ちながら『親として当たり前』であり続けることの大変さ。これホント毎日のように感じてます」「親は偉大だった」などの声が寄せられ、2023年12月の投稿には4.5万いいねの反響が集まりました。
作者の桜木きぬさんは漫画家としてWebマンガの連載を持つほか、家族の日常を描いた『日常観察マンガ』、『思春期観察マンガ』をKindleにて無料で配信しています。今回のマンガは、自身が子育てをしているうちに、ふと先生のことを思い出して、かつての自分の考え方を深く反省したことをきっかけに描いたそうです。読者から多くの共感の声が寄せられて「うちだけじゃないんだ」とホッとしたと語っていました。
作者の桜木きぬさんに、お話を聞きました。
ーー『親としてのレベル』を投稿なさった当時~現在で、反響があったことで読者や周囲からはどんな声がありましたか?
SNSへのコメントでは共感して下さる方が多くて、自分だけがあっぷあっぷしてるわけではないと知ることができてホッとしました。周囲の友達とは、「最近は物価も高くてますます大変だよね~」と話したりしました。
ーー作者として、反響後の変化などはありましたか?
みんな頑張って親やってるんだな~と思えたので、なんだか少し余裕のようなものが生まれました。
ーー子供を飢えさせないようにするだけでも大変であることを実感したとのことでしたが、そのことを感じてから、親としてのあり方で何か変化はありましたか?
大人になった私は「当たり前」のありがたさに気付きましたが、子供にはあまり気にせずのびのびと過ごしてほしいと思います。高校生のときの私くらい、のびのびと反抗的であってくれていいと思います。こんなの当たり前、といったんは思えるくらい衣住食には不自由させたくないです。
ーー桜木きぬさんが子育てをするうえで大事にしていることを教えて下さい。
可能な限り、泳がせることです。私はとても心配性で、すぐ先回りしてしまいそうになるので、ギリギリまで見守るように自分に言い聞かせてます。
ーー現在の創作活動や、今後のご予定などについて教えて下さい。
仕事のかたわらで、日々の気付きなどを変わらず描いていきたいと思います。エッセイマンガはコロナ禍の間に描き始めたので、家のなかの話が多かったのですが、今後はもっと出かけた話なども描きたいです。あと結婚して20年経ったので、結婚生活についても記録しておきたいなと考えています。
(マグミクス編集部)