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「どう見てもザクです」ジオン大嫌いティターンズはなぜ「ハイザック」を採用したのか

アニメ『機動戦士Zガンダム』の「ティターンズ」は、当初ジオン軍の「ザク」のような外見をしたモビルスーツ「ハイザック」を主力としていました。ジオン狩りを旨とする彼らが、欠陥すら指摘された機体を採用していた理由を探ります。

「ジム・クゥエル」と大差ないどころか…後退してる?

まぁ、「ザク」ですよね。BANDAI SPIRITS「MG 1/100 ハイザック」 (C)創通・サンライズ
まぁ、「ザク」ですよね。BANDAI SPIRITS「MG 1/100 ハイザック」 (C)創通・サンライズ

「ハイザック」とは、アニメ『機動戦士Zガンダム』に登場するモビルスーツ(以下MS)で、敵側陣営である地球連邦軍内の軍閥「ティターンズ」が採用した主力量産型MSです。

 地球連邦軍と旧ジオン軍の技術力が融合した機体という設定で、胸回りは連邦系に似たデザインであり、盾にも連邦軍の十字マークが見えるものの、それ以外の部分はジオン軍の主力MS「ザクII」によく似た機体です。

 放映当初は「連邦軍がジオン系技術者の協力を得て設計し、中途半端に両軍の技術が融合したMS」という設定でしたが、現在では連邦軍が一年戦争後に運用していた、後期生産型「ザクII F2型」や、「アクトザク」をベースに、地球連邦軍とアナハイム・エレクトロニクスが共同開発した機体とされています。

 性能面では前作『機動戦士ガンダム』に登場する、「ガンダム」や「ゲルググ」をやや上回る機体です。

●ハイザック
・ジェネレーター出力:1428kw
・スラスター総推力:6万4800kg
・センサー有効範囲:8900m

●ガンダム
・ジェネレーター出力:1380kw
・スラスター総推力:5万5500kg
・センサー有効範囲:5700m

●ゲルググ
・ジェネレーター出力:1440kw
・スラスター総推力:6万1500kg
・センサー有効範囲:6300m

 ただ、「ガンダム」や「ゲルググ」では可能である「ビームライフルとビームサーベル(ナギナタ)の同時使用」が、設計の欠陥により困難であり、ガンダムの装甲に通用しなかった「ザク・マシンガン」を一部改良したとはいえ射撃兵装にしているなど、宇宙世紀0087年ではもちろん、正式採用された0085年でも微妙な機体といえます。

「ハイザックはティターンズに優先して配備された」という設定なので、ティターンズ=精鋭部隊用のMSとなりますが、そのティターンズが先に主力MSとして配備していた「ジム・クゥエル」と比較しても、あまり優れたところがないように思います。

●ジム・クゥエル
・ジェネレーター出力:1420kw
・スラスター総推力:6万1480kg
・センサー有効範囲:不明(「ジムスナイパーII」が8700m、「ジムII」が8800mなので、これらに近いものと思われる)

「ジム・クゥエル」の運用開始は0083年12月、「ハイザック」のロールアウトは0084年7月ですから、両機は世代差が少なく、緊縮財政であるはずの一年戦争後の連邦軍が、わざわざ置き換えるだけの性能差はない機体同士だと思えます。

「ジム・クゥエル」は連邦系だけの技術で作られており、ジオン狩り部隊であるティターンズに相応しい機体ですし、ビームライフルとビームサーベルの同時使用も可能です。

「ハイザック」にはアナハイム製の「リニアシート」が搭載されており、「ジム・クゥエル」も近代化改修時にリニアシートが搭載されたという資料もあります。リニアシートは普通の「ジム」を改修した「ジムII」でも0085年以降に装備されているものですから、「ジム・クゥエル」でも装備可能だったと考えられます。

【画像】「どう見てもザクです」きっとお子様にもわかりやすかった「敵ロボ」としての立体化された「ハイザック」をカラーバリエーション含め前から後ろから(12枚)

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