「完結編だけR指定」「キツ過ぎる」 死とグロ満載のトラウマアニメ映画3選
アニメ映画ではグロテスクな描写や過度な殺戮シーンなどが描かれることもあります。今回は、物語の完結部分を描き、鬱展開に加えて衝撃的描写が続くアニメ映画を振り返りましょう。
TV版リメイク作品でも内容が難解だった?
毎年人気作が生まれるアニメ映画のなかには、刺激の強めな性的描写やグロテスクなシーンが盛り込まれている作品もあります。今回は、大人でも観るに耐えないトラウマ級のアニメ映画を振り返りましょう。
●『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』
本作は人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版完結編として、1997年に公開されました。TV放送された第25話、第26話のリメイク作品で、TV版の最後を補完する形で制作され「旧劇場版」とも呼ばれています。
同作は冒頭から過激で、ベッドで寝込んでいるアスカをみて主人公の碇シンジが自慰行為をしたと思われる描写が流れたり、他にもミサトと加持との性行為シーンが描かれたりと、衝撃的な作品となりました。
また特にインパクトがあったのは、アスカの戦闘シーンでしょう。「人類補完計画」を遂行しようとしていた秘密結社ゼーレは、意見の食い違いから碇ゲンドウ率いる組織ネルフ(NERV)を殲滅させようと動き始めます。
戦略自衛隊の襲撃に太刀打ちできなかったネルフでしたが、目を覚ましたアスカが2号機に搭乗し、次々と敵を殲滅する活躍をみせました。しかし、形成が逆転したと思ったのも束の間、アスカが乗る2号機は、ゼーレより放たれたEVA量産機たちに食いちぎられ肉片と化してしまいます。
他にも、綾波レイの首や手がちぎれるシーンや、ファンのなかでも考察が絶えないシンジがアスカの首を絞める描写など、残酷な場面が数多く登場します。
ネット上では本作について今でもよく話題になりますが、「よくわからないけど面白かったのは確か」「衝撃が強すぎて内容どころじゃなかった」と、最後まで作品への理解が追いつかない人もいたようです。
●『伝説巨神イデオン 発動篇』
1980年に『伝説巨神イデオン』のTV放送を経て1982年に映画化された本作は、『機動戦士ガンダム』で監督を務めた富野喜幸(現:由悠季)さんが手掛けた人気アニメです。TV放送時は、視聴率不振を理由に全43話のうち第39話までで打ち切られ、本作を含む劇場版2部作が制作されました。
そしてTVアニメの総集編として上映された第1部『接触篇』に対し、打ち切りでお蔵入りの状態だった残り4話から着想を得た『発動篇』は、観客たちに強烈なインパクトを与える結果となります。
主人公コスモたち人類側と異星人バッフ・クランは、巨大ロボット「イデオン」を巡り、作中終盤においても血みどろの戦いを繰り広げていました。終結する気配がない争いに、イデオンはついに無限の力(イデ)を発動し、人類とバッフ・クランを全滅させます。
そして新たな人類で新しい世界を作っていく、という壮大なストーリー展開で幕を閉じました。
衝撃的な「全滅エンド」はもちろんのこと、バッフ・クラン軍の攻撃によって少女ノバク・アーシュラの頭部が吹き飛ぶなど、残酷描写もふんだんに描かれています。
「壮大なテーマを描いていて何回でも観れる」「きついけど引きこまれて観ちゃう」「色褪せない伝説のアニメ映画」といった声があがっており、公開から丸々年経った今でも多くの人に愛されている作品です。