20年以上前に終了済の「アラバスタ編」残された謎 『ワンピ』もはや伏線とは呼べないかも
イム様や五老星など、世界政府の動きが活発になってきた『ONE PIECE(ワンピース)』。世界会議が開催されたマリージョアでは、アラバスタ王族・ネフェルタリ家と『Dの一族』との関係までもが明かされました。そこで同作の鍵を握る、ネフェルタリ家が初登場したアラバスタ編の謎を、今一度振り返ります。
アラバスタ編に残る謎 黒ひげ・ティーチの目的とは?
数々の謎を秘めている『ONE PIECE(ワンピース)』の物語は、最終章に突入して以降、明らかにされる事実も少しずつ増えてきました。しかしまだ、物語の核に触れるような伏線や、細かい謎に関しては、未回収のものも残っています。
そこで本記事は、「アラバスタ編」に隠された伏線を中心に振り返ります。
まず、マーシャル・D・ティーチが率いる、黒ひげ海賊団の不可解な行動です。ティーチは黒ひげ海賊団を結成後、わざわざ航路を逆走し、チョッパーの出身国でもあるドラム王国を襲撃していました。
この行動には果たしてどのような意味があったのでしょうか。ドラム王国といえば、医療大国として名を馳せている国です。となると、幼少期の頃から抱える、ティーチの「眠れない」体質を治療する目的で訪れていたのでしょうか。
また、何かしらの経路で「ヒトヒトの実」がある情報を入手し、それを奪いにいった可能性も考えられます。ルフィの食べた悪魔の実が「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ」だったこともあり、ティーチはこの頃から、「ヒトヒトの実」に何らかの可能性があることを、知っていたのかもしれません。
さらにドラム王国では、Dr.くれはのセリフにも謎が残っています。くれはといえば、初登場139歳という大長寿の医者であり、チョッパーの師匠です。そんなくれはが、ルフィの手配書を見た際「お前達ゴール・D・ロジャーを知ってるかい」「生きてたのか…“D”の意志は」などと発言していました。
この、ロジャーとの関係性をほのめかす、くれはの発言は一体何を意味するのでしょうか。また作中において、初めて「Dの意志」というワードが登場したのも、このくれはの発言です。何か重要な事実を知っている可能性は、十分に考えられるでしょう。