ファミコンの懐かしい「死に様」4選 謎すぎる「パンツ一丁」
パンツ一丁、そして骨に

『ロックマン』を作ったカプコンが発売した、ファミコンのアクションゲーム『魔界村』の死に方も忘れられません。最初は鎧(よろい)を着ている主人公「アーサー」ですが、1度敵に触れると鎧が破壊されて真っ赤なパンツ一丁に。さらにもう一度触れると、骨となってしまいます。
ちなみに、オープニングには、アーサーとお姫様がふたりで墓場にいると、お姫様がさらわれてしまい、アーサーが鎧を着こんで助けに行くというシーンがあります。この時、鎧を着る前のアーサーはパンツ一丁だったりします。お姫様とパンツ一丁で墓場デート……? いまよく考えると、敵にやられてパンツ一丁になる以上に謎のシーンでした。
●暗闇に昇る「死」一文字
最後に紹介するのはコナミが発売した『月風魔伝』です。このゲームの死に様で特に印象的なのは、落下死をした場面です。真っ暗闇をくるくると周りながら落ちていく、主人公「月風魔」。月風魔が画面下部から消えていったかと思ったら、今度は効果音とともに「死」の1文字が画面下から昇ってきます。
あまりにシュールすぎてゲーマーの間で有名となったこの死に様ですが、原型となったのは、『月風魔伝』が発売される前の年にアーケードゲームとしてリリースされていた『源平討魔伝』かもしれません。この2作品は別のメーカーの作品ですが、似ている部分がたくさんあることが指摘されています。『源平討魔伝』には主人公の平清盛がやられると「完」の文字が上から降りてくる演出があり、これの影響を受けて『月風魔伝』では「死」の一文字が昇ることになったのでは、と考えられそうです。
昔のゲームはいまと比べれば画面はずっとチープではありますが、シンプルだからこそ、ドキッとするような「やられ演出」が何十年も心に残っているようにも思います。みなさんも心に残っている「やられ演出」があるのではないでしょうか。
(田下広夢)