主人公途中退場、50億人爆死 仮面ライダーシリーズで描かれた衝撃展開3選
現在の令和まで続いている仮面ライダーシリーズといえば、ヒーローが悪党を倒すという勧善懲悪のスタイルが基本です。しかし、なかには後味が悪い展開が描かれた作品もあり、視聴者によってはモヤモヤが残る場合もあります。今回は、衝撃の最終話が放送された仮面ライダー作品を振り返りましょう。
正義を貫いた結果、50億人が死亡
現在まで続いている「仮面ライダー」シリーズは、2023年から放送している『仮面ライダーガッチャード』で35作目となりました。ヒーローである仮面ライダーが悪党を倒していく「勧善懲悪」という誰が見てもスカッとするスタイルが定番のなか、衝撃展開によって後味の悪いラストを迎えた作品もあります。今回は、そんな衝撃の最終話が放送された仮面ライダー作品を振り返りましょう。
●『仮面ライダーBLACK RX』
1988年から1989年まで放送されたシリーズ10作目の『仮面ライダーBLACK RX』のラストは、人類にとっての悪党を倒すという展開であったものの、冷静に考えるとモヤモヤさせられるものでした。
最終話の第47話「輝ける明日!」でRXは、地球侵略を目的としている親玉のクライシス皇帝の野望を阻止しようとします。クライシス皇帝とは、1000年前に怪魔界を征服して「クライシス帝国」を築き上げた支配者です。ヒーローとして、彼の野望を阻止して地球を守るのは当然の行いであり、物語としても違和感はありません。
しかし、クライシス皇帝は地球侵略をする理由について、地球の環境汚染によってクライシス帝国が崩壊寸前となって居住が難しくなり、50億のクライシス人を地球に移住させるためとRXに告げるのでした。地球人の行為が、回りまわってクライシス人を苦しめていたというのです。
とはいってもRXが地球侵略をみすみす見逃すはずもなく、複雑な心境になりながらもクライシス皇帝と戦います。そして、RXの武器である「リボルケイン」で貫かれたクライシス皇帝は力尽き、怪魔界を巻き込む大爆発とともに滅びるのでした。
そして、怪魔界のクライシス帝国も爆発によって滅びるのですが、ということは50億人のクライシス人も一気に消失したことになります。クライシス皇帝による酷い道連れ行為ではありますが、最後の「人間どもが地球を汚せば、新たな怪魔界が生まれ、地球を襲うであろう」「全てはお前たち人間どもの罪だ」というセリフとともに、モヤモヤもさせられるラストとなりました。