【シャーマンキング30周年への情熱(80)】アニメ『FLOWERS』最終回の「愛だ!」は、次世代物語の幕開けだった!
TVアニメ『SHAMAN KING FLOWERS』は、原作マンガの物語を描ききり、次シリーズへの期待を大いに持たせながら最終回を迎えました。神々の代理戦争「フラワーオブメイズ」のチームビルドが中心だった本作ですが、続きの物語となる『SUPER STAR』では物語はどのように展開していくのでしょうか。
次世代「シャーマンキング・サーガ」の序章と言える作品でした!
TVアニメ『SHAMAN KING FLOWERS』もついに最終回を迎えました。 原作を余すことなく描ききっていましたね!
原作をご存じない方のためにご説明すると、「FLOWERS」はあれで終わりです。驚きですよね。当時、掲載誌の休刊に伴い事実上の未完となってしまったのです……。
ただアニメはそれをまったく感じさせないものになっています。原作通りに進めながらも要所要所でセリフや演出を工夫することで、全体として何が起きようとしていて、今はどうなっているのかをわかりやすく描いているつくりは、まるで「壮大な物語を分割○クールでアニメ化する」パターンであるかのようです。
まさしく次世代「シャーマンキング・サーガ」の序章に相応しい作品に仕上がっていると言えるでしょう、これは続編である最新作『SHAMAN KING THE SUPER STAR』のアニメ化に備えたものだと、筆者は勝手に想像して小躍りしています(笑)。
残念なことに、今回は無印『SHAMAN KING』のアニメ最終回の時と違い「続編製作決定!」のPVは流れなかったのですが、そのうち「SUPER STAR」のアニメ化も発表される……と信じていますよ!
ところで、物語の最後の最後で、主人公・麻倉花は自分に欠けているものが「愛」だと気付きます。「デスゼロ」こと桜井が鬼神のごとき強さと残虐さを持っているのも、愛する人のもとに帰るという揺るぎない目的があったからでした。
それに気付いた花は、プチ修羅地獄から抜け出してアルミたちのところに帰ることができるのか……と言えば、ネタバレをお断りするまでもなく当然帰るのですが、そこに至るまでには彼にも、桜井にも、そしてアルミ達にも想像のナナメ上を行く展開が待っており、それが『SUPER STAR』の冒頭からドドーンと描かれています。まだご覧になっていない方は、この機会にぜひお読みください!
さて今回は、『SUPER STAR』の内容にも触れながら、アニメで語られ続けてきた「フラワーオブメイズ」(F.O.M)についてご説明しようと思います。F.O.Mは歴代シャーマンキング同士の代理戦争です。そのため歴代のキング(事実上の神々)は、自分達の勝利に向けて強力な駒を集めようとしますが、最新作ではどうなっているのでしょうか?