「ドラマで?」「よく再現できたな」 青年マンガの実写版でファンを釘付けにした女優たち
青年誌で連載されているマンガが実写化されると、「あのキャラは誰が演じるのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。特にセクシーな女性キャラがどのように演じられるかは、注目されます。
下着姿や全裸シーンを体当たりで演じた俳優たち
毎年多数作られるマンガの実写化作品のなかには、青年誌で連載されている大人向けの作品の映像化もあります。そんな作品が実写化された際には、女性キャラの再現度に関して、「可愛さと妖艶さがよかった」「スタイル抜群で再現性が高かった」といった視聴者の喜びの声が出ることもありました。少し懐かしい作品を振り返りましょう。
2009年に「週刊ヤングマガジン」で連載が開始された『みんな!エスパーだよ!』(作:若杉公徳)は、突然エスパーになってしまった高校生の主人公と、その仲間たちが人類滅亡の危機に立ち向かう物語です。
エスパーになるための条件は3つで、そのうちのひとつが「(特殊な)光を浴びたときに、性的エクスタシー状態にあったこと」です。このエクスタシー状態というのは「自慰行為」を意味しており、本作ではセクシーなシーンがいくつも登場します。
2013年に放送された同名ドラマでは、エスパーでヤンキー女子高生の平野美由紀を、夏帆さんが演じています。作中で夏帆さんは教室でブレザーを脱いで挑発的なポーズをとったり、チューブトップ姿で恍惚の表情を浮かべたりと、色気のある役を演じていました。
ドラマの公式サイトで、当時20代前半だった夏帆さんは「今まで自分がやったことがない役なので、私にできるか少し不安」と話していますが、そんな不安を感じさせない見事な振り切った演技を見せてくれました。
そして2015年に公開されたWebドラマ、映画版では、同じく美由紀役を池田エライザさんが演じています。池田さんはスカートの中身が丸見えになるほど大きく足を上げて飛び蹴りをしたり、更衣室でのシーンでは下着姿を見せたりと、セクシーシーンを体当たりで演じていました。
この役について池田さんは「MOVIEcollection」のインタビューで「もちろんすごく恥ずかしかったですよ」と過激なシーンへの抵抗があったことを認めつつも、「そのシーンが映画に重要ならば、あとは最高のシーンにすることに集中するだけ」と役への覚悟を語っていました。
また2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されたマンガ『ハチワンダイバー』(作:柴田ヨクサル)には、メイドの格好をしたスタイルのいいヒロインの中静そよが登場します。賭け将棋をテーマにした本作は2008年にドラマ化され、仲里依紗さんがそよを演じました。
そよには「アキバの受け師」と呼ばれる棋士としての顔もあり、仲さんは棋士とメイドとの2面性を見事に演じています。「原作のそよそのままのドンピシャな配役でした」「暗い天才棋士との演じ分けは別人かと思うほど魅力的だった」「ビジュアルも演技力もはまり役」と、賞賛されました。
また、2000年から「ヤングジャンプ」で連載されたマンガ『GANTZ』(作:奥浩哉)も、かなりの過激描写で知られる作品で、実写化されたときに話題になりました。本作は、死んだはずの主人公たちが、謎のマンションの一室に転送され、そこにある黒い球の指令を受けて宇宙人と戦う物語です。
そのまま実写化すればR18指定になってもおかしくない『GANTZ』ですが、映画版はPG12指定にとどまり、原作のいくつかの場面がマイルドになっています。そんななかで話題になったのが、岸本恵を演じた夏菜さんのギリギリを攻めた体当たり演技です。すでに部屋にいた主人公の玄野(演:二宮和也)たちが見守るなか、風呂場で自殺した全裸の岸本が転送されてくるのでした。
夏菜さんは自身のYouTubeチャンネル「なつなかん -夏菜YouTubeチャンネル-」で2019年6月2日に配信した動画にて、当時の心境を語っています。本作は彼女にとって初めての大きな仕事だったため、ものすごい緊張感だったそうです。
それでも撮影が進むと「3日間ずっとニプレスと前貼りだけで過ごしていたから慣れちゃった」と言えるほど、役に徹していたことを語っています。
(LUIS FIELD)