『ワンピ』ゾロが勝てなかった敵キャラ「二度と敗けねェから」は剣士限定か?
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するロロノア・ゾロは世界一の大剣豪に負け、「もう二度と敗けない」とルフィに誓います。では、それ以降、実際に勝ち続けているのでしょうか。
「ミホーク戦」以降のゾロの戦績を振り返る
『ONE PIECE(ワンピース)』では、第1巻から登場し、現在も最前線で麦わらの一味を引っ張る、ロロノア・ゾロの目覚ましい成長と快進撃も、見どころのひとつでしょう。
ゾロは「東の海(イーストブルー)」で、世界最強の剣士であるジュラキュール・ミホークに圧倒的な力の差で敗れます。そのときに敗北を喫したゾロが、悔し涙を流しながら「二度と敗けねェから!!!!」とルフィに誓いを立てました。
その後、数々の強敵を相手にしたゾロでしたが、なかには勝敗があやふやだった戦いも見受けられます。
まずは、「空島編」で対面したエネルとの戦いです。エネルは「ゴロゴロの実」の能力者であり、雷を自在に操ることができます。さらに、他人の心の声を聞くことができる「心綱(マントラ)」という能力も持ち合わせている、いわゆる「チートキャラ」でした。
そんなエネルとの一戦は、雷と剣という相性の悪さも相まってか、ゾロは一方的にダメージを受けて、最後には意識を失ってしまいます。かろうじて命はあったものの、これは敗北に分類されるのかもしれません。
そして次に訪れた「ロングリングロングランド島」では、予想もしなかった相手と遭遇してしまいます。それは当時の海軍大将である青キジことクザンです。クザンは、体を氷に変化させて冷気を放出し、あらゆるものを一瞬にして凍結させることができる「ヒエヒエの実」の能力者でした。
このとき、ルフィ、ゾロ、サンジが3人そろって太刀打ちするも、全員が凍らされてしまい、あっけなく敗北してしまいます。しかしこの戦いの結末は、クザンが見逃す形をとったため、勝敗がついていないといえるでしょう。
また、「スリラーバーク編」で戦った、ペローナ戦の判断も微妙なところです。ペローナは「霊体(ゴースト)」を自在に操る「ホロホロの実」の能力者でした。この能力の厄介な点は、ペローナが操る霊体に肉体を通過されると、誰しもがネガティブになってしまう「ネガティブホロウ」という精神攻撃でしょう。
この技を受けたゾロたちはネガティブになり、戦闘どころではなくなってしまいます。もともとネガティブだったウソップのおかげで難は逃れたものの、ゾロに「みなさんと同じ大地を歩いてすいません」といわせた点ではかなり驚異的です。
もともと幼なじみである、くいなとの約束を果たすために、世界一の剣豪を倒すことがゾロの目標になりました。
そして「ミホーク戦」より前のバギー海賊団参謀長であるカバジとの一戦において、同様に「負けるわけにいかない」というニュアンスを含む、「おれはこの先 剣士と名乗る野郎には、たった一度でも敗ける訳にはいかねェんだ!!」と発言します。
つまり、ミホークに敗北した後のゾロの誓いは「“剣士には”二度と敗けない」という意味を含んでいた可能性があるのです。その場合、ここで取り上げた戦いを含め、ゾロが敗北した相手は剣士ではありません。そのため、今も約束は守られ続けていることになります。
その後のゾロは新世界に突入して以降も数々と強敵を下しており、「ワノ国編」でのカイドウの右腕であるキングからの一勝は、今でも記憶に新しいでしょう。その戦いでは、数百万人にひとりしか素質を持たないとされる「覇王色の覇気」まで開花させていました。
これまでのゾロの活躍に「一番順当に強くなってるな」「もはやゾロって四皇レベルじゃね?」などもいわれています。ゾロがミホークを超え、世界一の剣豪となる日はそう遠くないのかもしれません。
(マグミクス編集部)