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やむなく買った『SG-1000 II』 初代『ファミコン』ブーム中、独自の存在感

左手の親指にマメができるまでやりこんだ「SG-1000 II」

自宅に帰ってゲームができるという環境をもたらした存在(画像:写真AC)
自宅に帰ってゲームができるという環境をもたらした存在(画像:写真AC)

「ファミコン」ではありませんが、家庭用ゲーム機を買ってもらえたのは小学生にとっては一大事です。ひたすらに目の前にある『チャンピオンサッカー』をやりまくりました。「SG-1000 II」のコントローラーには別付けのツマミがあり、最初はそれを付けて操作していたのですが、ツマミに親指を押しあてていたためすぐにマメができてしまったのをよく覚えています。ツマミを外しても操作できると気付いてからはすぐに外してしまいました。

 それからしばらくして買ってもらった2本目のカセットは『スタージャッカー』というタイトルの縦スクロール型シューティングゲームでした。このゲームは当時としてはグラフィックとサウンドが素晴らしく、今でもゲームスタート時のサウンドは記憶に残っています。

 さて『スタージャッカー』ですが、改めて調べてみると、いかにもセガらしいというか、かなり斬新なゲームだったようです。シューティングゲームは自機がやられても次の自機が出てきて、残機がなくなるとゲームオーバーというのが定番ですが、なんとこのゲームでは、残機が自分の後を付いてくるのです。自機が動くと残機も同じように動きます。例えるなら蛇みたいな感じでしょうか。『グラディウス』のオプションを残機が務めるイメージだと言えば、シューティングゲーム好きの方には伝わるかと思います。

 ただ、残機にも当たり判定があるので、気付いたらやられていたという印象が強いです。それでもカセットはそう簡単に買ってもらえるものではありません。そもそも他のゲームをそんなにたくさん持っていないので比較するという発想すらなく、ひたすらに『スタージャッカー』をやりこみ続けていました。

 これはこれでかなり楽しかったのですが、「SG-1000 II」を持っているクラスメイトはほとんどおらず、「ファミコン」の所有者が増えるにつれ、会話に混ざれない問題が発生してしまいます。そこでやむを得ず再び親にねだって、結局「ファミコン」を買ってもらうことになり、「SG-1000 II」は封印することになりました。楽しんだのは短い期間でしたが、それでも家に帰ればゲームができる環境を筆者に初めて与えてくれたハードとして、今も強く印象に残っています。

(早川清一朗)

【画像】ファミコンに始まる任天堂の快進撃とともにあった、セガのゲーム機

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