「グロさ」が衝撃の実写版映画4選 「マジきつい」「工夫したけどR指定」
マンガの過激描写は平気でも、実写になると話は別かもしれません。原作ではそれほど衝撃を受けなかったシーンでも3次元になって色がつくと途端に生々しくなり、思いのほかグロテスクに感じてしまうこともあるでしょう。
血しぶきをビー玉に変えてもR15?
人気マンガが実写化されるとなると、幅広い世代から注目を集めます。しかしなかには、家族やカップルで劇場に足を運ぶと後悔することになる「過激な実写化作品」も作られています。今回は、特に「グロテスクすぎる」と話題を呼んだ映画作品を振り返りましょう。
●こけしはみんなのトラウマ? R15作品『神さまの言うとおり』
2014年に公開された『神さまの言うとおり』は、講談社「別冊少年マガジン」に連載された同題マンガ(原作:金城宗幸/作画:藤村緋二)を、『オーディション』『殺し屋1』『悪の教典』など数々の過激な作品で知られる三池崇史監督が実写化した、サバイバルサスペンスムービーです。
負けたら即死亡の不条理なデスゲームが繰り広げられる本作は、物語冒頭から激しい人体破損描写のオンパレードでした。血しぶきの代わりに大量の赤いビー玉が飛び散るなど、グロさを緩和するための工夫は見受けられるものの、それでもレーティングは15歳未満の鑑賞を禁止する「R15+」指定に区分されています。
なかでも、第3のゲーム「かごめかごめ」のシーンが強く記憶に残ったという人は多いことでしょう。このゲームでは4体のこけしと「かごめかごめ」を行い、勝てば生存、負ければこけしの操り人形となってしまいます。本編ではふたりが犠牲となり、ひとりは床に頭を何度も叩きつけて死亡、もうひとりは無理やり開脚させられ、そのまま下半身が裂けて死んでしまいました。
その、いわゆる股裂きに遭った犠牲者は直前まで苦悶の表情を浮かべていたため、下半身がちぎれるギリギリまで意識があったと推測できます。あまりに痛々しいシーンに多くの人がトラウマを植え付けられたようで、ネット上には「股が裂けるときにミシミシ音鳴るのがもう、ね……」「頭吹っ飛ぶとかよりも、痛みが想像できてしまう死に方はホントダメ」といった声が上がっていました。
●残虐シーン満載なのにR指定もPG12もなし? 映画『ミュージアム』
ショッキングなシーンといえば、2016年に公開されたサスペンスホラー『ミュージアム』も負けてはいません。同作は講談社「週刊ヤングマガジン」で連載されていた巴亮介先生の同題マンガが原作で、『るろうに剣心』の実写シリーズを手がけた大友啓史さんが監督、小栗旬さんが主演を務めました。
物語は、無秩序に猟奇的殺人を続ける謎の「カエル男(演:妻夫木聡)」と、事件を捜査する「沢村刑事(演:小栗旬)」を中心に進みます。その事件の内容がかなりショッキングなもので、被害者はみな「ドッグフードの刑」「ずっと美しくの刑」「針千本飲ますの刑」などと名付けられた残虐な刑のもと殺害されるのです。「母の痛みを知りましょうの刑」を執行された被害者に至っては、出生体重分の肉を弓鋸(ゆみのこ)で少しずつ切り取られています。
そのような残虐な殺害現場が原作に忠実に実写化されており、後半には沢村の家族にも危険が及ぶ衝撃シーンを再現しているものの、レーティングは意外にもR指定も、PG12指定(小学生の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要)もない全年齢向けでした。これには大友監督自身も驚いたようで、かつてメディアの取材に対し、映倫の基準は興味深いといった旨の発言をしています。