視聴は自己判断で…残虐な描写がえげつない! 人がバタバタと死んでいくアニメ3選
人気アニメのなかには、過激な「グロ描写」がきっかけになって注目された作品も存在します。残虐なシーンの描写に耐性がなければ、一気に拒否反応を起こしてしまうものです。それでも先が気になってしまうのも、内容の面白さが伴っているからでしょう。今回は、簡単にたくさんの登場人物が死亡してしまうアニメ3作を振り返ります。
血の海…容赦ない残酷描写に「人の命って何?」
アニメにおいて登場キャラクターの「死」が描かれるのは、けして珍しくない展開といえます。フィクションとはいえ、苦楽をともにした仲間キャラの途中退場は、視聴者にとってショッキングな出来事です。そして、なかには「人の命って何?」と疑問に思ってしまうほど簡単にたくさんの人が殺されていく作品もあります。今回は、登場人物がバタバタと亡くなっていく、視聴に覚悟がいるアニメ3作をみていきましょう。
●『デッドマン・ワンダーランド』
2011年に放送されたTVアニメ『デッドマン・ワンダーランド』は、全体を通して観れば、グロ描写が「やや多い」という印象の作品です。しかし、第1話「死刑囚」では、物語が始まってたった数分で大量殺人が繰り広げられるため、心の準備ができる前に視聴してしまうと、大きな衝撃を受けるでしょう。
主人公の中学生、五十嵐丸太(ガンタ)は、冤罪によって死刑囚となり、囚人が働く民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」に収監されます。さらに、ここに至るまでに、ガンタのクラスメイトたちは謎の「赤い男」によって惨殺されてしまうのです。
第1話が始まった直後は、ガンタと同級生の「美々」、「ヤマカツ」の3人で他愛もない会話するという、ほのぼのとした日常が描かれます。しかし、オープニングでの仲睦まじい様子が落ち着くと、どこからともなく赤い男が現れます。赤い男の特殊な力によって、ガンタがいた教室内は血の海と化します。ガンタは生き残ったものの、先ほどまで楽しく話していた美々は首だけの状態になって絶命していました。その後ガンタは、惨殺事件の犯人とされて死刑判決を受けるのでした。
第1話開始直後に残酷なシーンが描かれるため、視聴者からは「いきなりすぎて感情が追いつかなかった」「気楽に観ようとしたら、いきなり生首登場で焦った」などの声があがっていました。
その後のガンタは血を操る能力者「デッドマン」として覚醒し、バトルを繰り広げます。デッドマン同士が殺し合う「死肉祭(カーニバル・コープス)」で、ガンタが「クロウ」こと「千地清正」に勝利し、罰として清正の右目が繰り抜かれるシーンは直視できないほど強烈です。
●『BLOOD-C』
残酷描写が多いアニメ作品といえば、「BLOOD」シリーズも外せません。まず、セーラー服姿の少女が刀を使って敵キャラの翼手(よくしゅ)を斬っていくというコンセプトのもと、2005年にTVアニメ『BLOOD+』が放送されました。
そして2011年には、アニメ制作会社であるProduction I.Gと超人気漫画家集団「CLAMP」が原作を手がけたオリジナルアニメ『BLOOD-C』の放送が始まります。同作はコンセプト通り、主人公である女子高生の「更衣小夜(きさらぎ さや)」が、人を襲う謎の存在「古きもの」を討伐するという、モダンホラーとアクションを組み合わせた作品です。
この古きものと小夜が戦う際、クラスメイトや、通りすがりの一般人も古きものに襲われてしまいます。そのシーンでは、首を噛みちぎられたり、四肢が切断されたりなど、残酷な描写が数多く展開されます。特に、物語終盤に登場する古きものの一種「八頭身ウサギ」たちによる行動は、グロテスクな描写のオンパレードでした。
最終話である12話「わすれじの」では、大量の八頭身ウサギが街を襲います。人間の上半身を食いちぎったり、首をねじり取ったり、大量の人間をミキサーで粉砕したりなど、たった1分ほどの間で怒涛のように惨殺シーンが描かれます。
容赦のないスプラッター描写に、視聴者からは「初見の時の衝撃が大きくてトラウマになった」「人が死にまくって鬱まっしぐら」などの声があがっています。しかし、動画配信サービスで公開されている『BLOOD-C』の場合、叫び声などの音声は入っているものの、残酷描写にはモザイクがかかっているので、苦手な人でもギリギリ観られるかもしれません。とはいえ、自信がなければ無理をしない方が賢明です。