日本酒×ラブストーリー 『酒と恋には酔って然るべき』後輩男子にギャップ萌え
電子書籍配信サイト「コミックシーモア」で開催された、『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2020』で、はるこ先生の『酒と恋には酔って然るべき』が大賞に選ばれました。お酒に目がない女性と、酔った時のギャップがかわいい「酔いデレ」男子の恋物語。ためになる情報とドキドキでテンポのいいストーリーが、大きな反響を呼んでいます。
恋にお酒に酔いしれる、情報量満載のラブストーリー『酒と恋には酔って然るべき』
電子書籍配信サイト「コミックシーモア」で開催された、『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2020』で、はるこ先生の『酒と恋には酔って然るべき』が大賞に選ばれました。
主人公は、32歳で独身のOL・松子。最近友人が次々と結婚・妊娠と続き、大好きなお酒を飲む相手が減り続ける毎日を送っています。そして彼女が行き着いたのは、羽を伸ばしてお酒を味わえる「家飲み」でした。3年間彼氏がいない松子。ひとりの時間は楽だけど、やっぱり恋も楽しみたい。そんな松子の日常を変えたのは、人付き合いが悪そうなクール系の後輩・今泉の存在でした。
サバサバしているしズケズケと本音も言う。表情もあまり読めないけど、お酒を飲むとくずれた笑顔がかわいい。ギャップに萌えながらも家飲みの楽しさを話していたら、「今度飲みに行ってもいいですか?」と誘われて。社交辞令かと思ったら、本当に家に来るから驚きです。
久しぶりに男性が自宅にいる時間。楽しいし盛り上がるけど、シラフの彼はやっぱりそっけない。一緒の時間は増えるのに、彼の背後には女性の姿も見え隠れする……。寄せては離れる距離感と、年下の思わせぶりな態度に右往左往する松子の姿は、見ていてもどかしさがどんどん募ります。
とはいえ松子も松子で、美味しい日本酒に目がくらんで周りが見えなくなることも。酒に恋にと思わせぶりな態度をするふたりの恋模様を片手に、気付けば自宅にあった日本酒を注ぎ、家飲みにふける筆者がいました(笑)。
外飲みも好きだけど、家飲みのリラックスできる感じもたまらない。そんなところに共感する筆者が驚いたのは、マニアックかつ豊富なお酒の情報です。冒頭からカップ酒「末廣Dr.野口カップ」が飛び出して、度肝を抜かれたかと思いきや、銘酒やおいしい飲み方マメ知識がたっぷり披露されます。
実は『酒と恋には酔って然るべき』には、「酔っぱライター」の江口まゆみさんが原案協力として関わっているんです。おいしいお酒を求めて全国100軒以上の造り手を訪ね、ついには世界にまで足を運ぶ江口さん。彼女によってお酒が恋の添え物ではなく、ちゃんと主役として成り立っているところも、このマンガの面白さであり魅力です。
ストーリーは現在3巻まで発売されていて、すぐに追いつくことができます。1巻ではまさかの衝撃的な結末を迎えましたが、2巻以降も気になる展開ばかり。ラブストーリー好きもお酒好きも、楽しくふたりの物語を追いかけていきましょう。
(サトートモロー)