そろそろ回収か 『ワンピース』特に注目されている「謎」は何?
コミックス100巻を超えている大人気マンガ『ONE PIECE』では、いまだに詳細が分からない謎が多数存在します。読者が「完結までに絶対に回収してほしい」と考えている謎、伏線には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
月に行ったエネルも大きな伏線を抱えている?
![扉絵連載にて月での冒険が描かれたエネル 画像は『ONE PIECE Log Collection “GOD”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2024/05/240106-nazo-01-207x300.jpg)
「週刊少年ジャンプ」で四半世紀以上連載され、コミックスの発行巻数も100巻を超えている『ONE PIECE』の魅力のひとつと言えば、多くの人が考察を繰り広げる作中の数々の謎でしょう。特に気になっている人が多いのは、タイトルの「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」の正体でしょうが、ほかにもいくつか大きな謎が残されています。この記事では、完結までに絶対に回収されるはずですが、いつになるのかまだ分からない、『ONE PIECE』の詳細不明の謎、伏線を振り返ります。
まず数々の重要な伏線が隠れていると言われる「扉絵連載」のなかでも、特に長年注目が集まっているのは「エネルのスペース大作戦」です。コミックス44巻第428話からコミックス49巻474話にかけて扉絵で連載された話で、「空島編」でルフィに敗れた後、限りない大地(フェアリーヴァース)へと旅だったエネルが主役となっています。エネルが方舟マクシムで向かった先は、「月」でした。
月では数々の衝撃的な出来事がエネルを待ち受けていましたが、なかでも気になるのが「ビルカ」と「カラクリ島」という都市と島の名前が登場した点です。実はこのふたつの名前は、ルフィたちの生きる星(地球?)でも同じようなものが出てきています。エネルが生まれた空島の名前が「ビルカ」、ベガパンクが生まれた島はひらがな表記とカタカナ表記という違いはあるものの、「からくり島」という名前です。
ネット上ではふたつの星で同じ名前の都市や島が出てくるのは、何かしらの意図があってのものだと考えられています。エネルが月から帰ってくるその時、月の謎の全てが明らかになるのでしょうか。
そのほか、チョッパーが仲間になったドラム王国で初めて登場した言葉「Dの意志」も、いまだに回収されていない謎となっています。チョッパーの育ての親であるDr.くれはの「生きていたのか “D”の意志は…」というセリフで、初めて「Dの一族」に関する話題が登場し、その後主人公のモンキー・D・ルフィを始め、「D」のミドルネームを持つキャラに注目が集まります。
ある土地では「神の天敵」と呼ばれているらしく、物語のカギになる伏線になっていることは間違いないでしょう。
また、1085話では、聖地マリージョアにいるイム様が「かつて我々が敵対した者たちの名」と語っていました。このことから『ONE PIECE』最大の謎であり、世界政府が隠してきた歴史である「空白の100年」に関わっているとも考えられています。いったい、「Dの意志」とはどのようなものなのでしょうか。
この「空白の100年」について記してある「リオ・ポーネグリフ」は、最終章で新たに「D」の一族と明かされたネフェルタリ・ビビの先祖「ネフェルタリ・D・リリィ」が世界中にばらまいたとされています。
また、「D」の一族は、世界政府を陰で牛耳る謎の人物、イム様から「抜け殻」扱いされており、自分たちの名前の意味を知らないと言われています。今後、「D」の一族がその意味を知ったとき、物語はさらに大きく動き出すのかもしれません。