「超絶ハマってる」「年齢違ってもベスト」 再現度で絶賛された実写版のヒロインたち
マンガの実写化作品は、キャラクターを担当する俳優たちの演技がひとつの見どころです。なかには、演じるキャラとリンクし「ハマり役」として高い評価を受ける俳優もいました。今回は、人気女優が実写化作品で演じたヒロインキャラを振り返ります。
ストイックすぎて担当キャラはもはや身体の一部に?
マンガやアニメを実写化する際、主人公やヒロイン役のキャスティングはファンにとってひとつの注目ポイントです。なかには、原作ファンも唸らせた再現度で高評価を得たヒロインもいました。今回は、そのような好評の実写版のヒロインたちを振り返ります。
●『ちはやふる』 綾瀬千早:広瀬すず
2008年から2022年まで「BE・LOVE」(講談社)にて連載された人気マンガ『ちはやふる』(著:末次由紀)は、2016年から全3作(スペシャルエピソード除く)にわたって実写映画化されました。「競技かるた」を題材に、高校生たちの青春を熱いタッチで描いています。
物語は主人公の「綾瀬千早」と幼馴染の「真島太一」が、小学生のときに福井県から引っ越してきた少年「綿谷新(あらた)」との出会いをきっかけに、競技かるたの魅力に惹き込まれるところからはじまります。その後、家の事情で福井に戻った新に会いたいという思いで、高校生になった千早は太一と「瑞沢高校かるた部」を創設して部員を集め、全国大会を目指すのでした。
本作の撮影当時、現役高校生だった広瀬すずさんが千早を演じ、ほかにも太一を野村周平さん、新を新田真剣佑さん、かるた部のメンバーにも上白石萌音さん、矢本悠馬さん、森永悠希さんといった豪華なキャストがそろっています。
実写版ならではの要素としては、生身の人間が再現する白熱したかるたの試合シーンがみどころです。特に広瀬さんは競技かるたのシーンを忠実に再現するため、手の皮がむけて血が出てしまうほど練習したようで、2018年の完結編『ちはやふる-結び-』公開の際はメディアの取材に対し、本作での経験が身体の一部になっている旨を語っていました。
観客からは「表情がコロコロ変わって全身で綾瀬千早という感じ」「原作から好きだけど広瀬すずちゃんが千早になりきっててすごかった。とくに試合後の寝てるシーンとか再現度がいい(笑)」「渾身の『残念美人』演技に広瀬すずの女優魂を見た」といった賞賛の声があがり、広瀬さんの代表作のひとつとなりました。
●『銀魂』 神楽:橋本環奈
マンガ『銀魂』(著:空知英秋)は2017年、2018年に実写映画2作が公開され、クセの強い登場人物を実力派俳優たちが演じたこともあってか、両作とも大ヒットして評判を呼びました。dTV限定のドラマ版も話題となり、マンガ実写映画化の成功作の代表例ともいわれるようになっています。
再現度が高い豪華キャストのなかでも、異彩を放ったのは「神楽」を演じた橋本環奈さんでしょう。神楽は主人公の「坂田銀時(演:小栗旬)」「志村新八(演:菅田将暉)」と行動をともにする「万事屋」の中心人物のひとりで、戦闘民族「夜兎」出身の「天人(宇宙人)」です。
原作では、彼女のカッコいい戦闘シーンも描かれますが、それと同時に「ゲロを吐く」「鼻くそをほじる」「漏らしそうになる」など、下品な描写が多く登場します。そのため橋本さんがどこまで再現できるのか、公開前は原作ファンからも大いに注目を集めたポイントでした。また、原作第六百一訓では、銀時たちがまだ公開前だった実写版の話題に触れており、神楽の「私を演じられるか橋本環奈ァ!!」というセリフも見られました。
そして映画が公開されると、前述のような心配をよそに、橋本さん演じる神楽は原作通り白目をむいたり、躊躇なく吐いたりと、強烈なシーンもしっかり再現していました。
ネット上では「完全に振り切ってる」「まさに神楽そのものだった」「美少女としての神楽もゲロインとしての神楽も両方再現できるのはこの人だけ」といった声があがり、作品に懸ける本気度合いが多くの観客にも伝わったようです。
また、dTVドラマで配信された、神楽が眠れなくなり奇行に走るところから始まるエピソードでは、「眠れないアル」のセリフ回しやバキバキの目の再現度も評判となりました。