『ドラクエ3』公式ガイドに載ってなかった 知らずにクリアした人もいるレアアイテム
『ドラクエ3』には倒したモンスターからしか手に入らないアイテムが存在します。レアすぎて存在さえ知らないままクリアしてしまった人もいるでしょう。そのような激レアアイテムを見ていきます。
公式ガイドブックを見ても困難だった「アイテムコンプ」
1988年2月10日に発売され、380万本を売り上げたファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(以下、『ドラクエ3』)は、その後、スーパーファミコンなどにもリメイクされた国民的ロールプレイングゲームです。発売時期は未定ですが、『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』の開発も進められています。
※以降はファミコン版に基づく内容です。
「魔王バラモス」の討伐を目的とした旅の道中、プレイヤーはさまざまなモンスターに遭遇し、戦闘を繰り返します。戦闘に勝利をすると、時折、モンスターが落としたアイテムを獲得できることもありました。このアイテムを「ドロップアイテム」といい、なかには中々手に入れられず、「存在すら知らなかった」とプレイヤーに言わせるものもあります。
たとえば「ネクロゴンドの洞窟」や「バラモスの城」に現れる「地獄の騎士(じごくのきし)」のドロップアイテム「吹雪の剣(ふぶきのつるぎ)」がそれです。吹雪の剣は攻撃力も80と高く、「どうぐ」として使用すると敵にダメージを与える「ヒャダルコ」の効果があるため、獲得できれば重宝される武器でした。
ただ、地獄の騎士が落とす確率が低いことと、地獄の騎士が現れるダンジョンには強敵が多いこと、さらに、ネクロゴンドの洞窟の宝箱のなかには吹雪の剣の上位互換ともいえる「稲妻の剣(いなずまのけん)」があることから、危険を冒してまで吹雪の剣を獲得しようとするプレイヤーは少なかったのではないでしょうか。
むしろプレイ中には気が付かず、エニックスから発売されていた「ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック」でその存在を知ったという人の方が多いかもしれません。
この公式ガイドブックには、「バラモス」戦までの情報が書かれているだけで、それ以降の情報はありませんでした。したがって、バラモスを倒した後の世界「アレフガルド」で手に入るドロップアイテムについては、存在を知らないままクリアしたプレイヤーもいることでしょう。
そのようなアイテムのひとつが、「アークマージ」を倒すと落とすことがある「さざなみの杖(さざなみのつえ)」です。魔法使い、僧侶、賢者が装備できるこの杖は、戦闘で使うと相手の呪文を跳ね返す「マホカンタ」の効果があります。よほど珍しいアイテムだったからなのか、SNS上で「さざなみの杖を手に入れた後、冒険の書が消えてかなり落ち込んだ」「さざなみの杖を手に入れたけど、友だちに信じてもらえなかった」など、当時の思い出を語るプレイヤーの声が見られました。