「謎設定にハマる」「懐かしいけど新しい」 クセ強すぎる春アニメのラブコメ作品
2024年の春アニメも、5月に入り早くも5~6話目が放送されました。そのなかには、ビジュアルが素敵なのに、キャラやストーリー設定にクセがありすぎるラブコメアニメがいくつかあります。今回は、つい話の続きが気になってしまうアニメの内容を振り返りましょう。
愛する人はどんな姿でも愛おしい
春といえば、入学式や入社式などさまざまなことがスタートする季節です。新しい環境で新たな出会いがあり、恋が芽生える季節でもあります。そんな季節に合う「胸キュン」なアニメが、2024年の春からスタートしました。
しかし、ただのラブコメではなく、クセが強い設定が注目を集めている作品もあります。今回は、一筋縄ではいかないキャラ設定の春アニメを振り返りましょう。
●出会ったあの頃をもう一度…? 『じいさんばあさん若返る』
2024年4月より放送が開始された『じいさんばあさん若返る』は、りんご農家を営む「正蔵」(CV:三木眞一郎)と妻の「イネ」(CV:能登麻美子)が、畑で見つけた「不思議なりんご」を食べて若返ってしまうという驚きの展開から始まります。
原作はXやpixivで、1話4ページ程度の投稿から次第に注目を集め「ニコニコ漫画」にて2020年2月より連載マンガ化しました。単行本はシリーズ累計発行部数100万部を突破しており、ついにアニメ化されました。
主人公の夫婦ふたりは、見た目が若返っても中身は優しいおじいちゃんおばあちゃんのままで、周囲の人たちが容姿とのギャップに引き込まれていく様が描かれています。若返り後の正蔵を初めて見た孫の未乃(CV:三上枝織)は、実の祖父であることも厭わずメロメロになってしまいますが、それも仕方がないほどイケメンさを見せていました。
一方、町を歩けば誰もが振り返るような美貌の持ち主だったイネは、町内会の集まりでお爺さんたちの心拍数を上げしてしまう罪な一面も持ち併せています。
視聴者からは「人生経験とか精神はそのまま引き継がれてて、青々しくなくて見やすい!」「若い頃を取り戻す感じがたまらん」などの声が見られました。久しぶりに見る恋に落ちた頃のお互いの姿に惚れ直していく夫婦の描写に、胸キュンした視聴者が続出したようです。見ているこちらも照れてしまうような展開に目が離せなくなるでしょう。
『じいさんばあさん若返る』は、AT-X、TOKYO MX、KBS京都、サンテレビ、BS11、青森放送にて毎週日曜放送中で、その他配信サービスでも順次配信予定です。
●異世界ラブコメ『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』
『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』は、手島史詞さんのライトノベルが原作です。闇のオークションで出品されていた奴隷エルフの「ネフェリア」(CV:市ノ瀬加那)に一目惚れした魔王「ザガン」(CV:小林裕介)は、自らの妻に迎えるために城へ連れ帰ることにします。しかし、ネフィ(ネフェリアの愛称)をめとったはいいものの、口下手なザガンはどのように愛情表現をしたらいいのか分からず、四苦八苦してしまうのでした。
「人付き合いが下手で初々しいふたりの反応が、恥ずかしくもついつい続きを見てしまう」などと、うぶなふたりのやり取りがクセになっている人も多いようです。悪の魔術師として一目置かれているザガンが、愛しの相手にはしどろもどろになってしまうピュアな姿を見れば、口元が緩んでしまうことでしょう。かわいらしいネフィと冷酷(に見える)ザガンとの今後の関係に注目です。
『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』は、TOKYO MX、MBS、BS朝日にて放送中、他配信サイトにて順次配信予定です。