『ワンピ』天竜人の「変な服装」は立派な考察対象? 「宇宙服」説を覆す新展開も
人気マンガ『ONE PIECE』に登場する世界貴族の天竜人は、初登場時からその最低な言動で読者からのヘイトを集めていました。また、作中に登場する天竜人は「変な服」を着ているキャラが多く、読者からは「あの変な服には何か意味があるのか?」との疑問もあがっています。
「変な服」から導き出されるさまざまな説とは
人気マンガ『ONE PIECE』に登場する「天竜人」とは、作中の時間軸から800年前に世界政府を創設し、聖地マリージョアに移り住んだ20人の王たちの末裔です。世界で最も気高い血筋である天竜人は、世界の頂点に君臨しているとされており、彼らの行動には誰も逆らえないようになっています。
その天竜人といえば、特殊な服装をしているのも特徴のひとつです。あの服装には、何か意味があるのでしょうか。
※この記事は『ONE PIECE』コミックス108巻以降、単行本未収録の話のネタバレを含みます。ご注意ください。
天竜人が初登場したのは、コミックス51巻の「シャボンディ諸島編」でのことでした。ここで登場した「ロズワード聖」「シャルリア宮」「チャルロス聖」は全員、頭を球体のようなもので覆っており、宇宙服のような見た目をしています。
主人公「モンキー・D・ルフィ」たちにシャボンディ諸島を案内していた魚人の「ハチ」は、天竜人のことを「偉そうで一般人と同じ空気を吸わねェ様にマスクしてる」と表現していました。世界を牛耳る天竜人が「一般人と同じ空気を吸いたくない」というハチの言い分は、極端に聞こえますが筋は通っています。
ネット上では、天竜人が特殊な恰好をしていることについて「宇宙服なのでは?」といった考察が飛び交っていました。その理由は、「実は天竜人は宇宙と地球を行き来しているから宇宙服なのではないか」「天竜人はそもそも月などの宇宙から来ていて、その名残でいまでも宇宙服を着ている」「宇宙にいつでも逃げ出せるように宇宙服を着ている」などさまざまなものでした。
また、「エッグヘッド編」で描かれた「バーソロミュー・くま」の過去編では、「青玉鱗(せいぎょくりん)」という病気が登場します。これは、「ジュエリー・ボニー」やその母親である「ジニー」が侵されていた病気で、自然光を浴びた皮膚が固まり、全身の皮膚が青く石化していくという病です。
「青玉鱗」の病気の感染経路などは作中で明らかになっていませんが、ジニーは天竜人の妻になるためにさらわれたのちに、この病気になって帰ってきたため、天竜人と関連する病とも考えられているようです。「空気感染を防ぐ防護服としての役割を果たしているかもしれない」「ほかにもいろんな奇病あるし、天竜人には何かしらの防護服が必要なのかな」といった説も見受けられました。