「引きずり込まれたら終わり」「腐ってもロギア」 『ワンピ』実は恐ろしい?「ヌマヌマの実」
『ONE PIECE』にはさまざまな種類の「悪魔の実」が登場し、規格外の強さを誇る能力やユニークな能力は特に目を引きます。なかでも「カリブー」の「ヌマヌマの実」は、目立った戦闘描写が少ないものの、厄介な能力を秘めているのではないでしょうか。今回は、作中でヌマヌマの実の能力が発揮されたシーンや、ネット上の声を見てみましょう。
カリブーはもっと強くなれるのか
『ONE PIECE』に登場する「悪魔の実」は、チート級の強さを誇るものやユニークなものなど、さまざまな種類が存在します。そのなかで目立った戦闘力がないものの、「意外と厄介なのでは?」と言われているのが「ヌマヌマの実」です。ヌマヌマの実の脅威や、予想されている覚醒の能力について見てみましょう。
ヌマヌマの実は、「カリブー海賊団」船長の「カリブー」が持っている自然(ロギア)系の悪魔の実で、身体を泥状に変化させて底なしの沼を作ることができます。沼を利用して武器や財宝、食料などの保管をはじめ、沼へ引きずり込んだ人間を行動不能にしたり、窒息させたりすることも可能です。
泥状になったカリブーの身体は、覇気をまとわない攻撃ではダメージを受けません。カリブーはこの能力を使い、魚人島の人魚の誘拐を試みていました。また、自身が泥状に変化することで、わずかなすき間からでもあらゆる場所に侵入できます。このことから、スパイのように隠密行動する場合にも、うってつけの能力を持っているといえるでしょう。
このようにヌマヌマの実の能力はさまざまな場面で役に立ちそうですが、バトルでは相手を窒息させるだけという、ワンパターンの攻撃になりがちなのが難点です。また、窒息させて相手を苦しめても、戦闘不能になるまでは時間がかかるため、攻撃のスピード感にも欠けます。
そのため、カリブーは沼に保管している武器を取り出し、敵を攻撃するという戦法もとっており、使い方次第で戦闘時も活躍できることが分かっています。そしてスピードを補うためには、相手の不意をついて奇襲を仕掛けるという方法が向いているかもしれません。自身の身を隠したり相手の行動を封じたりなど汎用性は高いので、カリブーの戦略次第でカバーできそうです。
とはいえ、652話でぺコムズに覇気で瞬殺され、「自分を無敵と勘違いしてきた自然系の寿命は短い」と吐き捨てられたカリブーは、現状ではまだまだ強いとは言い難いでしょう。ただ、悪魔の実には「覚醒」という次の段階があります。まだ作中で自然系の悪魔の実が覚醒に至るのかは描かれていませんが、もし可能ならカリブーも、もっと強くなれるかもしれません。
仮にヌマヌマの実が覚醒した場合、予想されているのが「自分の身体以外も沼にできる」能力で、ファンの間では「ターゲットをその場で沼に引きずり込めるのでは」ともいわれています。となると、広範囲で誘拐や強奪が容易になり、街や島ごと……ということも、ありえるかもしれません。
作中ではひょんなことから「麦わらの一味」との絡みも多く、愛着を感じるファンも多いカリブーですが、本来は「海兵殺し」との異名を持つ海賊でもあります。原作600話の「シャボンディ諸島」にて、海賊の存在を海軍に報告していた海兵を見つけると、ためらいなく殺害する残虐性が分かるシーンもあり、十分脅威になりそうな存在といえるでしょう。
ネット上では「高いポテンシャルを秘めてると思う」「カリブーはまだまだだけど、極めたら海軍大将ぐらいにはなりそう」と、より発揮される力を期待する声があがりました。
さらに、1107話でカリブーは「黒ひげ海賊団」の「ヴァン・オーガー」と「カタリーナ・デボン」に接近し、「黒ひげの子分になるのが夢」ということを明かしています。もしもカリブーが「能力者狩り」を行うような非道さを持つ「マーシャル・D・ティーチ」(通称:黒ひげ)と行動をともにすれば、彼本人は殺されてヌマヌマの実が悪用されることも考えられ、より大きな脅威になりそうです。
(LUIS FIELD)