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実写化ならではの演出に絶賛の声も? 再現度高い「短いマンガ」原作映画

原作より過激だが「愛」を感じる作品

宮﨑あおい、高良健吾らが演じた若者の葛藤が感動を呼んだ『ソラニン』 (C)2010 浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会
宮﨑あおい、高良健吾らが演じた若者の葛藤が感動を呼んだ『ソラニン』 (C)2010 浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会

●『翔んで埼玉』(原作:魔夜峰央)

 原作『翔んで埼玉』は、東京都民から迫害を受ける埼玉県民と、近県を巻き込んだ東京都民との壮絶なバトルが繰り広げられる、架空の日本が舞台のギャグマンガです。1980年代に全1巻で未完になっていた作品に、武内英樹監督が独自の解釈を加え、2019年に実写映画化されています。

 踏み絵代わりに埼玉の名物「草加せんべい」を踏ませるなど、全編に散りばめられた「埼玉ディス」は、原作よりも過激になりました。オリジナルの瓶に詰められた東京の空気を嗅いでどの地域のものか当てる競技「東京テイスティング」の場面や、武内監督の出身地である千葉県へのいじりなどギャグ要素をより高めています。

 また、差別をなくして埼玉の地位を向上させるために奮闘する「埼玉解放戦線」の指導者「麻実麗」役をGACKTさんが務め、彼に恋する生徒会長「壇ノ浦百美」を二階堂ふみさんが男装して熱演しました。華やかな衣装と濃いメイク、各キャストの大真面目な演技も相まって、原作マンガから醸し出す独特の雰囲気を見事に再現しており、興行収入約38億円を記録するヒット作品となります。

 実は日本各地に埼玉の影響が及んでいることが分かるオリジナルのラストも話題を呼び、「埼玉のこと全く知らない地方民だけど爆笑した」「ディスり方に愛がある」「ラストのはなわの歌(埼玉県のうた)も爆笑」と、高い評価を受けています。

●『ソラニン』(原作:浅野いにお)

 映画『ソラニン』は2巻完結の同題マンガを原作とする作品で、音楽での成功を夢見る「種田」(演:高良健吾)と同棲する彼女の「芽衣子」(演:宮崎あおい)を中心に、若者たちの苦悩がリアルに描かれています。2010年に公開された本作は、登場人物が日常のマンネリから生じるモヤモヤや、生きる道への迷いに葛藤する姿が、原作どおりの穏やかな世界観とともに描かれ高い評価を受けました。

 展開や演出は原作マンガに忠実で、そこへ実写化ならではの要素として、出演者が実際に演奏したライブシーンが加わり、見どころのひとつとなっています。芽衣子役の宮崎さんは本作で歌とギターに初挑戦し、原作マンガにあった浅野先生による歌詞にASIAN KUNG-FU GENERATIONが曲をつけた楽曲「ソラニン」を歌って、感動のクライマックスを飾りました。

 宮崎さんの演技や、ライブシーンには「思わず涙が出そうになった」「芽衣子の透明感と内に秘めた強さがぴったり」「ちょっと下手なのも込みで感動」「演技じゃなくて原作の芽衣子が実在すると思わされた」「もともと映画っぽいマンガだったけど、ここまで的確に映像化するとは」など、原作ファンからも絶賛されています。

※宮崎あおいさんの「崎」は、正しくは「たつさき」

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? 「ポスターだけで原作再現率高い」 これが短いマンガとセットで観たい実写版映画です(8枚)

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