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「不完全燃焼」「じわじわ考えちゃう」 終わり方が「まさか」すぎたアニメ

物語終盤に主人公が精神崩壊した衝撃作

「くまみこ 壱 - くまぼっくす -」(KADOKAWA メディアファクトリー) (C)2016 吉元ますめ・KADOKAWA刊/「くまみこ」製作委員会
「くまみこ 壱 – くまぼっくす -」(KADOKAWA メディアファクトリー) (C)2016 吉元ますめ・KADOKAWA刊/「くまみこ」製作委員会

●『くまみこ』

『くまみこ』(原作:吉元ますめ)は、原作マンガ2013年から「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA)にて連載が開始され、2016年にTVアニメ化された作品です。熊手村という村を舞台に、神社の巫女をする主人公「雨宿まち」と、彼女の後見人であるヒグマ「ナツ」の日常を描いています。

 物語は都会にいきたい少女と人語を話すクマが一緒に暮らすスローライフコメディで、一見ゆるい日常系アニメと思いきや、最終回で衝撃的な結末を迎えました。

 これまで都会の学校に進学するため奮闘してきたまちは、ご当地アイドルコンテストに出場することを決めます。そのコンテストで特別賞に輝いたまちでしたが、突如自分への視線に恐怖を感じ、「石を投げつけられた」「田舎者とバカにされた」と被害妄想を起こして、あこがれだった都会の高校に行くことを諦めてしまうのでした。

 急な「鬱展開」にも驚きますが、他にも視聴者を困惑させたシーンがあります。それはまちにコンテスト出場を促した、彼女の従兄弟で役場に務める雨宿良夫のセリフです。彼は作中、熊出村に伝わる生贄の昔話を引き合いに出し、その生贄のように村の代表として頑張ってほしいと発言するシーンが描かれました。

 このシーンは原作にはなく、アニメ版に改変した描写で放送終了後、原作者の吉元先生も公式ブログで苦言を呈しています(現在は削除)。

 最後はハッピーエンドのような雰囲気で終わりますが、視聴者からは「最終回が狂気的すぎるだろ」「毎週癒されていたのに闇深く終わって残念」といった声が数多くあがり、こちらも物議を醸しました。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? 「髪の質感すご」「風景が実写以上」 これが難解でも惹きこまれる『ワンダーエッグ・プライオリティ』のハイレべルな作画です(6枚)

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