ガールフレンドは超怪力でした…初代『ガンダム』の「ガチで目を疑った」衝撃シーン
2024年で放送開始45周年を迎えた『機動戦士ガンダム』。同作は何度観ても飽きない魅力がありますが、アニメ初見時に受けた印象は、永遠に忘れられないものです。その初代ガンダムで、個人的に「目を疑った衝撃シーン」を振り返ります。
誰か気づかなかったの? 見間違いじゃなかった衝撃シーン
1979年に放送が始まったTVアニメ『機動戦士ガンダム』は、放送開始から45周年を迎えました。それだけ長い歴史のある作品だけに、何度も見返したファンも多いことでしょう。
視聴するたびにいろいろな発見があるものの、子供の頃に驚愕した場面は、いまだに忘れられないものです。そうした、TV版『機動戦士ガンダム』を初めて観たときに目を疑った「衝撃のシーン」を振り返ります。
まず、第18話「灼熱のアッザム・リーダー」の回には、かよわい女の子が素手でモビルスーツの指を片手で持ち上げるという驚きのシーンがありました。
「ホワイトベース」を脱走した「アムロ・レイ」を、「フラウ・ボゥ」が追いかける展開のなかで、アムロがジオンの採掘基地を発見します。それを聞いたフラウは、後先考えず基地に駆け寄ろうとし、あわててアムロは「ガンダム」の手でフラウの行く手をさえぎりました。
そのときフラウは、驚くべきことに、目の前をさえぎるガンダムの巨大な小指を片手で持ち上げたのです。
さすがにガンダムの小指の具体的な重量は不明ですが、全高18m、本体重量は43.4tもあるガンダムなので、指1本だけでも相当な重量があると思われます。それを、さほど苦もなく素手で持ち上げたフラウの怪力ぶりに、目を疑った人も多いのではないでしょうか。
都合よく考えるなら、フラウが指を持ち上げるタイミングにあわせて、コクピットに搭乗していたアムロがガンダムの指を動かしてアシストした、と思ったほうが自然なのかもしれません。
続く第19話「ランバ・ラル特攻!」の回では、登場キャラの「驚異のタフネスぶり」に驚いた場面がありました。それはアムロのガンダムと、「ランバ・ラル」の「グフ」が対決し、ガンダムのビーム・サーベルがグフのコクピット付近を切り裂いたシーンでのことです。
そのときランバ・ラルは、縦に大きく亀裂が入ったグフのコクピットのなかから手を伸ばし、焼けてグニャグニャになった装甲の亀裂を広げたのです。
モビルスーツを構成する頑丈な金属が、人の手でたやすく曲がるほど熱を帯びていたはずですが、実際に触れたランバ・ラルは平然とした表情でした。
このときラルはパイロットスーツを着用していたので、もしかすると「ジオン驚異のメカニズム」によって生まれた、超高性能な手袋を身に着けていたのかもしれません。
そして、物語のクライマックスとなった「ア・バオア・クー攻略戦」にも、いろいろな意味で衝撃を受けたシーンがあります。
それは第43話「脱出」の回でのことです。「キシリア」の乗った艦「ザンジバル」が要塞を離脱しようとするところに、シャアが現れます。そしてシャアは、自身が手にしていたバズーカを、キシリアがいるザンジバルの艦橋に向けて発射しました。
その一撃は、艦橋の窓を突き破ってキシリアの首のあたりに直撃、「ちぎれた生首が飛ぶ」というショッキングなシーンは、今も目に焼き付いています。その後、ザンジバルの艦橋は大爆発を起こし、周囲にいたキシリアの部下たちも吹き飛びました。
こうして指揮系統を失ったザンジバルは、なすすべもなく連邦艦艇の砲火を浴びて撃沈されることになります。
あまりにも壮絶なキシリアの死に様も衝撃でしたが、ノーマルスーツを着用しただけの生身のシャアが手にした小型バズーカの一発をきっかけに、全長255mを誇るザンジバル級の機動巡洋艦が沈んだという事実にも戦慄したものです。『ガンダム』の世界の艦艇を倒したいときは、安価な兵器でむき出しの艦橋だけをダイレクトに狙うのが、手っ取り早いのかもしれません。
昭和時代のアニメの細かい部分に、いまさらツッコミを入れるのは無粋かもしれませんが、ガンダム好きが集まって、こういうシーンを肴に盛り上がるのは何より楽しいものです。初代『ガンダム』を初めて観たとき、皆さんはどのようなシーンに一番衝撃を受けましたか。
(大那イブキ)