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『Zガンダム』パプテマス・シロッコとは何者? 物語を「難しくした」希代の悪役

『機動戦士Ζガンダム』に登場した「パプテマス・シロッコ」は、高いニュータイプ能力とリーダーシップに加え、強烈なカリスマ性と野心を兼ね備えたキャラクターとして描かれました。自らモビルスーツを設計するなど、技術者としても天才ぶりを発揮しましたが、最後は「カミーユ・ビダン」との死闘に敗れ、戦死を遂げています。

「機動戦士ガンダム」シリーズ屈指の天才・シロッコ

余裕ある笑みを浮かべるシロッコが表紙に描かれる『機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺』第15巻(作:北爪宏幸/原案:矢立肇、富野由悠季/KADOKAWA)
余裕ある笑みを浮かべるシロッコが表紙に描かれる『機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺』第15巻(作:北爪宏幸/原案:矢立肇、富野由悠季/KADOKAWA)

『機動戦士Ζガンダム』では、地球連邦軍内部の軍閥である「ティターンズ」と「エゥーゴ」による内戦が描かれました。しかし、途中から複数の組織や戦力が現れ、対立行動の把握が難しくなっていました。放送当時は組織の構造が分からず、再放送やビデオ、のちの配信サービスで再度観て、ようやく勢力図を理解したという方もいるのではないでしょうか。

 この難しさの一端となったのが、木星資源採掘船「ジュピトリス」の責任者である「パプテマス・シロッコ」という人物です。シロッコは、極めて高いニュータイプ能力と、モビルスーツの操縦技術を併せ持ちます。さらに、当時の最高水準クラスのモビルスーツを独自に設計するほどの天才技術者でもあり、強烈なカリスマ性を持つ野心家でした。彼は多くのキャラクターの動向に影響を与え、物語そのものを動かし続けました。単純な個人能力でいえば、「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するキャラクターのなかでも最高ランクでしょう。

 シロッコが初めて登場したのは第11話「大気圏突入」で、「ブライト・ノア」が機長を務める旅客用シャトル「テンプテーション」を可変モビルアーマー「メッサーラ」の性能試験を兼ねて襲撃するという、はっきり「悪役」と分かる演出となっています。

 その後、シロッコは血判状を差し出す仰々しい演出を経てティターンズへと加入し、瞬く間に頭角を現します。月面都市「フォン・ブラウン」の武力制圧をもくろんだ「アポロ作戦」では旗艦である「ドゴス・ギア」の艦長を任され作戦に成功します。しかし、上官である「ジャマイカン・ダニンガン」の命令を無視した行動を取ったために、制裁を受けています。

【画像】え、なんで? これがシロッコを愛し、命を散らした美女たちです(4枚)

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