「リック・ドムII」←「ツー」じゃない? ガンダムの難読MS・MA
「ガンダム」シリーズの「モビルスーツ」や「モビルアーマー」には、少し変わった読み方をする機体もあります。同じ文字なのに違う読み方をするなど、名前が読みにくい機体について振り返ります。
同じ文字なのに違う読み方?

「ガンダム」シリーズには多くの「モビルスーツ」(以下、MS)や「モビルアーマー」(以下、MA)が登場します。なかには、少し変わった読み方をする機体もあります。「名前がややこしい」機体には、どんなものがあるのでしょうか。
まず、よく話題にのぼるのが、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した「α(アルパ)・アジール」です。一般的にギリシャ文字の「α」は「アルファ」と読むことが多いですが、この機体は「アルパ」と古代ギリシャ読みをします。
α・アジールはニュータイプ専用MAで、「シャア・アズナブル」の包容力を求めて「ネオジオン」に参加した、「クェス・パラヤ」がパイロットです。ファンネルによるオールレンジ攻撃に加え、メガ粒子砲など高い火力を持ちます。代わりに近接での戦闘は不得意としており、「アムロ・レイ」も所属する「ロンド・ベル隊」の「チェーン・アギ」が乗る機体のグレネード攻撃によって、あえなく撃破されてしまいました。
また、アルファベットの大文字で、変わった読み方をするMSには、「ゲルググJ(イェーガー)」があります。イェーガーはドイツ語で「Jaeger」と表記し、「猟兵」の意味を持ちます。
ゲルググJは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場し、ジオン軍の精鋭がそろった「サイクロプス隊」がコロニーに潜入する手助けをしています。威力の高い大型ビームマシンガンを備え、狙撃にも優れた性能を持つ機体です。『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した、「ゲルググM(マリーネ)」とセットにすると覚えやすいでしょう。
似たような「当て字型」だと「ズゴックE(エクスペリメント)」という機体もあります。ジオン軍が一年戦争末期に行なった統合整備計画で「ズゴック」に改修を施した機体で、「エクスペリメント」の名前から「試験用」や「実験用」という説もあるとされています。
ズゴックEも『ポケットの中の戦争』の作中に登場し、サイクロプス隊が地球連邦軍北極基地に潜入するため、投入されたことで知られています。サイクロプス隊はズゴックEとともに「ハイゴック」を投入し、少数精鋭ながら基地を壊滅寸前まで追い込みました。部隊が手練れの兵で構成されていたのもありますが、機体性能の優秀さがうかがえるエピソードではないでしょうか。