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「ガンダム」界のキラキラネーム? パッと見では「読めない」機体名称の理由

「ガンダム」シリーズに登場する多くの「ガンダムタイプ」の機体のなかには、パッと見ただけでは名前が読めないものもあります。「キラキラネーム」ともいえそうな、名前の難しいガンダムを振り返ります。

「究極のガンダム」に待ち受けていた商標問題

ゴテゴテ気味だけれど、重武装が逆に魅力的なスタイルの良さを持つ「Sガンダム」 画像は「MG 機動戦士ガンダムセンチネル Ex-Sガンダム/Sガンダム 1/100スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
ゴテゴテ気味だけれど、重武装が逆に魅力的なスタイルの良さを持つ「Sガンダム」 画像は「MG 機動戦士ガンダムセンチネル Ex-Sガンダム/Sガンダム 1/100スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

「ガンダム」シリーズには派生作品も含め、「ガンダムタイプ」の「モビルスーツ」(以下、MS)が多く登場します。なかには、当て字や略称であるために字面を見ただけでは読めないガンダムも存在します。「キラキラネーム」ともとれる名称のガンダムを振り返ります。

●Sガンダム

「Sガンダム」は模型誌「モデルグラフィックス」で展開されていた模型企画『ガンダム・センチネル』に登場する機体です。「エスガンダム」と読めそうですが、正しくは「スペリオルガンダム」です。その強化型は「Ex-S(イクスェス)ガンダム」でSを普通に「エス」と読むので、その辺りの関係がややこしく感じられます。

 当初は「スペリオル」ではなく別の名前が想定されていたものの、商標の問題があり変更されたようです。しかし、スペリオルも後に商標問題が発覚したため、問題を回避する形でスペリオルの頭文字をあてたSガンダムとして表記されます。

 Sガンダムは「アナハイム・エレクトロニクス」が究極のガンダムを目指して設計したMSで、「Zガンダム」や「νガンダム」などと同じく、ギリシャ文字が付けられた「イオタ・ガンダム」の別名もあります。その制御AIには「発展型論理・非論理認識装置」の頭文字をとった「ALICE」を積んでいて、自律的に行動できるほど高度な判断能力を備えた、高性能な機体です。

●1.5ガンダム

「1.5ガンダム」は『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の外伝作品『機動戦士ガンダム00I(ダブルオーアイ)』に登場するガンダムです。

「イッテンゴ」や「イチテンゴ」と読んでしまいそうですが、数字をアルファベットに見立てて「アイズ」と読むのが正式名称です。「00(ダブルオー)」のように、数字をアルファベットに見立てると気が付いても、そこからさらに「5」を複数形の「S」に読み替えるところまでたどり着くのはまず無理でしょう。

 1.5ガンダムの前身は最初に作られた「0(オー)ガンダム」の後継機である「1(アイ)ガンダム」です。そこから改修されて性能が上がったため、1.5ガンダムと名付けられました。背中のバインダーを攻撃や防御、または機動性に長けた形態に組み替えることによって、臨機応変に戦えるのが特徴です。

『機動戦士ガンダム00I』の主人公である「レイヴ・レチタティーヴォ」と、悪役の「ビサイド・ペイン」の関係もあって、主役とラスボスの立場を併せ持つようなガンダムでした。さらに設計データは『ガンダム00』本編のラスボスである「リボンズ・アルマーク」の手に渡り、彼の操る「リボーンズガンダム」のベースにもなっています。

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