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30年前の春放送のロボットアニメとは? 「批判殺到」「大人の事情で急ぎ足」の衝撃!

2024年の春アニメは数々の注目作が放送されています。では、30年前の1994年の春アニメは、どんな作品が放送されていたのでしょうか。ロボットジャンルに絞って作品を振り返ります。

「ガンダムらしくない」と放送当初は非難殺到?

最初は批判の声があった『機動武闘伝Gガンダム』 (C)創通・サンライズ
最初は批判の声があった『機動武闘伝Gガンダム』 (C)創通・サンライズ

 2024年の春アニメは、「豊作」との声が多く『鬼滅の刃 柱稽古編』をはじめとするシリーズものや、『怪獣8号』などの新作も、満足度の高い作品が放送されています。では、いまから30年前、1994年の春アニメはどんなラインナップだったのでしょうか。30年前に放送された作品のうち、「ロボットアニメ」には、一部にとある事情もあったようです。

●『機動武闘伝Gガンダム』

 1979年に放送された初代『機動戦士ガンダム』からスタートした「ガンダム」シリーズのなかでも、異彩を放っていた作品といえば『機動武闘伝Gガンダム』でしょう。本作品はシリーズ内で初めて「宇宙世紀」以外を描いた作品で、当時のファンの間でも賛否が分かれました。

 本作のあらすじは、荒廃した地球を舞台に各コロニー国家が「ガンダムファイト」なる武闘大会で、「モビルファイター」(ガンダムファイトに使用されるロボット)を駆使して戦うというものです。「ネオジャパン」代表の「ガンダムファイター」(モビルファイターを操縦する各国の代表)で本作の主人公「ドモン・カッシュ」は、実の兄を捜し出すため、武闘大会で激しい戦闘を繰り広げていきます。

 放送当初、「ガンダム」ファンの間から「こんなのガンダムじゃない!」という批判の声があがりました。しかし物語が進むにつれ、人間ドラマや、「アルティメットガンダム(デビルガンダム)」を巡る陰謀など重厚なストーリーが描かれ、否定派から肯定派に変わるファンが続出するようになりました。

 大手レビューサイトでは、一部肯定派に変わった理由として「設定がガンダムらしくないと思ったけど、確実に新境地を拓いた作品」「終盤の盛り上がりは期待以上だった」などの感想が見受けられます。

 また、本作は放送30周年を記念して、総監督を務めた今川泰宏さんによる完全新規の外伝シナリオが2024年の夏に展開されることが発表されています。公式サイトにて本編のサイドストーリーや後日譚を掲載することが予定されており、2024年も目が離せません。

●『覇王大系リューナイト』

『覇王大系リューナイト』は、ファンタジーな世界観で描かれる、サンライズ制作のバトルロボットアニメで、テレビ東京系にて全52話が放送されました。その後、「月刊Vジャンプ」(集英社)でマンガ版も連載されました。

 怪物、妖精、巨人、魔法使いなどさまざまな種族が暮らす「アースティア」という世界を舞台に、見習い騎士の主人公「アデュー」が大地にそびえ立つ巨大な剣「アースブレード」を目指し、旅する姿が描かれます。

 本作の見どころは、作中に登場するロボット「リュー」の種類の多さです。普段、「ミストロット」とよばれるカードに封印されているリューは、僧侶や騎士などの特性を持ち、それぞれ個性や意思を持っています。

 例えばアデューの呼び起こす「リューナイト・ゼファー」は正義感あふれる性格を持ち、高い防御力と攻撃力で敵を蹴散らします。また、アデューの敵で闇の力を操る魔法族の末裔「ガルデン」は、すべてのリューを凌駕する戦闘力と魔法力を持つ「ダークナイト・シュテル」を保有しています。ほかにも、忍者の属性を持った「リューニンジャ・爆烈丸」や、僧侶の属性を持つ「リュープリースト・バウルス」などが登場します。

 視聴者からは「ロボットアニメのなかで一番好きだから、いまの時代にリブートしてほしい」「キャラデザ、BGMなどは申し分ないし、王道展開が良かった」といった声があがっています。

【画像】え、超カッコいい! これが『Gガンダム』の主人公機です(5枚)

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