「強運」だけでなく「覚醒」にも期待? バギーは今後「海賊王」になれるのか
魅力的なキャラが多い『ONE PIECE』で、目立った戦闘シーンがなくとも注目され続けているのが「バギー」です。奇跡ともいえるほどの偶然と周囲の勘違いで、四皇にまで成り上がり、今後の活躍も注目されています。バギーがどのような奇跡を起こしてきたか振り返り、今後について考えます。
マジで海賊王になる可能性は?
尾田栄一郎先生による人気マンガ『ONE PIECE』のなかでも物語序盤から登場し、存在感を放ち続けているのが「バギー」です。お調子者なキャラで戦闘力はないものの、それを凌駕する「強運」から奇跡のような展開を起こし、現在は四皇にまで上り詰めています。彼は今後、どこまで登り詰めるのか、一部で噂されているように、本当に海賊王になってしまうのでしょうか。
バギーは序盤に敵として登場したキャラであり、主人公「モンキー・D・ルフィ」と対立しながら、その後、海底監獄「インペルダウン」で再開した際は一緒に脱獄して「頂上戦争」に参加するなど、腐れ縁のような仲です。そして、「インペルダウン編」から「マリンフォード編」にかけては、彼の強運が存分に発揮されています。
インペルダウン編で、バギーはLevel2に収容されていた囚人たちを解放しました。バギー本人としては、暴動に乗じて自分が脱獄するために囚人を利用したにすぎなかったものの、彼らから「救世主」として崇められます。そして、囚人たちはバギーと行動をともにするなかで、彼を慕う気持ちが異常に強まっていきました。
アニメ『ONE PIECE』のオリジナルの場面では、バギーの強運がさらに強調されています。アニメ第445話で、当時のインペルダウン監獄署長の「マゼラン」の「ドクドクの実」による毒の能力で脱出経路がふさがれた際に、バギーは毒の塊にむかってマゼランの悪口を浴びせました。その姿を見た囚人たちは、「毒舌でマゼランを倒そうとしている」「毒には毒作戦」と考え、「不屈の海賊魂」「生まれついてのキャプテンの器」などと称賛し出すのです。
続く446話で、タイミングよく「黒ひげ」こと「マーシャル・D・ティーチ」の「ヤミヤミの実」の能力により毒が消えますが、それを知らない囚人はバギーの作戦が功をなしたと勘違いし、彼はさらに称えられることになりました。
さらに、インペルダウン脱出後の海軍本部に向かう軍艦では、電伝虫を通した海兵の発言よって、バギーが「元ロジャー海賊団の船員」「シャンクスの兄弟分」であることが明かされます。それを聞いた囚人たちからは神格化され、政府からも注目を浴びることになりました。バギーはこの経歴や脱獄囚を統率する力を見込まれたのか、「王下七武海」入りを果たします。
また、マリンフォードでの頂上戦争においては、自分の非力さを認めて逃走を試みたにもかかわらず、バギーのもとに瀕死の「ジンベエ」とルフィが飛んできて偶然キャッチするという奇跡を起こします。その姿を見た囚人たちは、バギーが逃げると見せかけてふたりを助けたと勘違いし、「尊くて!!眩しいよオ」と、彼を余計に慕うことになりました。