『仮面ライダー1号』『せがた三四郎』藤岡弘、74歳に 衰える気配のないヒーロー
「仮面ライダー1号」や「せがた三四郎」でおなじみの俳優の藤岡弘、氏が2020年2月19日に74歳の誕生日を迎えます。歳をとっても全く衰えることのない藤岡氏の力強さと魅力、多くのドラマや映画で存在感を発揮してきた俳優としての実績などについて語ります。
藤岡弘、74歳に 衰える気配などまるでなし
筆者が初めて生で「藤岡弘、」氏を見たのは、2019年に開催された「セガフェス2019」の「セガサターン25周年大感謝祭ステージ」でした。
スペシャルゲスト、「せがた三四郎」として登場した藤岡氏は70歳を超えているとはとても思えない若々しい姿と歌声を披露してくださり、観客から多くの歓声を受け満面の笑みを浮かべていました。ステージ終了後も気さくに写真撮影に応じ、ある程度年齢が行った多くの男性が、まるで子供時代に戻ったような顔をしながら一緒に写真に収まっていました。いつまでも若くお元気でいてほしいと願う人物のひとりです。
さて、筆者は小さい頃から様々な番組や映画で藤岡氏の活躍を拝見してきました。特に再放送で見た『仮面ライダー』の本郷猛や『特捜最前線』の桜井警部、劇場版『日本沈没』の小野寺俊夫役の印象が心に深く刻み込まれています。特に『日本沈没』ではまだ特撮番組が「ジャリ番(子供向け番組)」と蔑視され、活躍した役者を一段下に見る風潮がまだ残っていた時代に、本格的な劇場映画の主演を勝ち取るという偉業を成し遂げています。
その後、特撮出身の俳優が当たり前のようにTVドラマや映画で役者として活躍するための下地作りに、大きな力を発揮した人物と言っても過言ではないでしょう。
そんな藤岡氏は、1946年に愛媛県で生まれました。幼少時代は病弱で、武道家であった父親から手ほどきを受けて心身を鍛え上げました。今も藤岡氏は日常鍛錬を欠かしておらず、刀道、教士、抜刀道、柔道、空手、小刀護身道、居合道、杖道など数多くの武道で段位を保有する、日本屈指の武道家でもあります。こうして鍛え上げられた肉体こそが、藤岡氏の若々しさを保つ源となっていることは疑いようがありません。
またコーヒー好きでも知られており、冨士山系の自然水を自ら汲みに行き、時間をかけてドリップして茶筅でかき回して十分に泡立てるという独自の手法を披露したこともあります。公式Webサイトではコーヒーカップや「藤岡、珈琲」と名付けられた豆などが売られるほどの凝りようです。