「敵? それとも味方?」 ワンピース「最悪の世代」唯一の謎キャラ「ウルージ」は何者なのか
『ONE PIECE(ワンピース)』には、主人公のルフィを含む「最悪の世代」と呼ばれる海賊たちが登場し、そのなかには、いまだ多くの謎に包まれているキャラクターも存在します。破戒僧海賊団の船長「ウルージ」がそのひとりで、彼は一体どのような人物なのでしょうか?
ウルージの背中の「羽」の変化に注目?
大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、「最悪の世代」と呼ばれる海賊たちが存在します。これは「モンキー・D・ルフィ」を始めとする、懸賞金1億ベリー超えの若手海賊11人に、黒ひげ海賊団の船長「マーシャル・D・ティーチ」を加えた、12人の海賊の総称です。
そして最悪の世代のなかには、いまだに全貌が明らかにされていないキャラクターが存在します。それが「破戒僧海賊団」船長の「ウルージ」です。
現在まで目立った活躍が描かれておらず、空島出身であること以外の経歴や、「悪魔の実」の能力者かどうかも不明です。
しかし、このウルージが「近々登場するのではないか」とうわさされており、しかもルフィの敵となる可能性も考えられます。そこで今回は、そのように予想されている理由について取り上げます。
本作には、背中に羽のあるキャラクターが登場しており、主に空島の住人に見られました。空島出身のウルージにも、この背中の羽があります。
公式ファンブック『ONE PIECE YELLOW』(集英社)によると、あの羽は「装飾のようなもの」と説明があり、羽は取り外し可能であることが考えられます。
そして、コミックスに収録された読者コーナー「SBS」にて「最悪の世代」の幼少期の姿が描かれた際、ウルージの姿に注目が集まりました。実は幼少期のウルージと、現在のウルージとでは、羽の形状が違っていたのです。
幼少期のウルージの羽は、空島スカイピアの住人によく見られる、左右に広がった小ぶりの羽でした。
しかし、現在のウルージは、地面に向かって垂直に生える大ぶりの羽に変わっています。この羽の形状は、空島ビルカの出身であるエネルに仕える四神官「サトリ」「シュラ」「オーム」「ゲダツ」らと、同じ形状にみえます。そして彼らは、全員ルフィの敵として登場しました。
さらにウルージは「破戒僧海賊団」を率いています。「破戒」とは「戒律を破ること」であり、何かの宗教を信仰するうえでの決まりごとを破ったという意味にとれます。
そして空島編では「太陽の神」とのつながりがみえる描写がありました。特に注目すべきは、空島での「宴のシーン」です。ここでみんなが踊っていた太鼓の擬音「ドンドットット」は、ルフィがニカ化する直前に鳴った「解放のドラム」と同じだったことが挙げられます。
そのうえ、このとき踊っているシルエットが「太陽の神、ニカ」のシルエットと酷似していたこともあり、空島では「太陽の神」を信仰していた可能性も考えられます。
破戒僧ウルージの出身がスカイピアか、あるいはビルカなのかは不明ですが、もし「太陽の神」を信仰していたなら、その戒律を破った、あるいは信仰を捨てたという見方もできそうです。
そうであれば、今後ルフィとウルージが対面した際に、太陽の神ニカの能力を持つルフィとウルージは敵対する相手となるかもしれません。
ウルージの旅の目的は、自分の武器である巨大鉛筆を削れる「巨大鉛筆削り」を探すことのようです。そうなると巨人族の王国「エルバフ」が目的地の可能性もあり、そこでルフィたちと遭遇することは十分ありえそうです。謎多きウルージの正体が明らかになる日は、意外と早く訪れるのかもしれません。
(マグミクス編集部)