懐かしの妖艶美女キャラに挑んだ女優たちへの反応は? 「ハマり役」「実写化は無理」
マンガ、アニメの実写作品において、「わがままボディ」といわれている女性キャラを演じるのは、容易なことではありません。今回は往年の懐かしい美女キャラの役を演じ、さまざまな反応が出たキャストを振り返ります。
原作とスタイルは違っても演技力でカバー?
マンガやアニメの実写化作品において、主役やヒロインのキャスティングはその作品の完成度を左右する重要なポイントといってもいいでしょう。なかには、誰もが名前くらいは知っている、懐かしの人気作品の妖艶な美女キャラに挑んだキャストもいました。
●『ヤッターマン』ドロンジョ:深田恭子
タツノコプロ制作で人気を博したアニメ『ヤッターマン』は、2009年に櫻井翔さん主演で実写映画化されています。アニメ第1作をベースに制作されており、興行収入30億円を超える大ヒット作品となりました。本作で特に注目すべきポイントは、悪の組織「ドロンボー一味」のリーダー「ドロンジョ」を演じた深田恭子さんです。
ドロンジョは、インチキ商売や盗みなどの悪だくみを考えますが、ことごとく失敗してしまう憎めない敵キャラとして知られています。また、彼女は派手な覆面を被り、黒を基調としたレオタード姿も印象的なキャラです。
深田さんは原作のイメージ通りのドロンジョを、高い再現度で演じ切り話題になりました。大胆なコスチュームに身を包む深田さんは、小悪魔的なかわいさと少し間抜けなドロンジョのキャラクターを忠実に表現しています。
ネット上では今も、「声とかテンションがすごく原作通りでかわいさと色気が絶妙だった」「はまり役だった。深田さんのキャスティングですでに勝ち確定」「真面目ながらも少し抜けているドロンジョを見事に表現していた」と、称賛の声が多数あがっています。
深田さんはこのドロンジョ役で、第52回ブルーリボン賞助演女優賞、第19回東京スポーツ映画大賞助演女優賞を受賞し、彼女の代表作のひとつとなりました。
●『CUTIE HONEY キューティーハニー』如月ハニー:佐藤江梨子
「ハニーフラッシュ!」の決めゼリフで有名なアニメ『キューティーハニー』(原作:永井豪)は、佐藤江梨子さん主演で2004年に実写映画化されます。『新世紀エヴァンゲリオン』を手がけた庵野秀明さんが、監督を務めたことでも当時話題になり、アニメならではの演出を実写で再現しようと「ハニメーション」という撮影手法が使われたことでも有名です。
また、原作マンガやアニメではハニーのセクシーなシーンも、見どころのひとつでした。実写版でも、佐藤さん演じるハニーは、下着姿でストレッチしたり、際どい格好で商店街を走り回ったりする姿が描かれています。また敵との戦闘シーンは原作同様、露出度の高いコスチュームで戦い、佐藤さんは見事なスタイルも披露しました。また、前述の「ハニメーション」は作画されたカットに合わせて、俳優が1コマずつ実際にポーズを決めて撮る撮影手法で、佐藤さんの身体の柔らかさも活かされています。
ネット上のレビューでは「普段は能天気で戦いになると闘争心がむき出しになる二面性のあるキャラを違和感なく演じていた」「超絶ボディに釘つけになってしまった」といった声のほか、ハニメーションの演出が好きだったという意見もありますが、公開当時の興行成績は振るわず、制作会社のトワーニは本作を最後に倒産となってしまいました。
●『ルパン三世』峰不二子:黒木メイサ
その他、日本を代表するスタイル抜群なキャラクターといえば『ルパン三世』(原作:モンキー・パンチ)に登場する「峰不二子」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。言わずと知れた人気作『ルパン三世』は、2014年に実写映画化されました。
主演のルパン役に俳優の小栗旬さん、次元大介役に玉山鉄二さんなど豪華キャストが名を連ね、注目の峰不二子役は女優の黒木メイサさんが演じています。
原作の峰不二子と比べると「体型が異なる」という意見も見られましたが、それをカバーするように作中、実際に自身でバイクを乗り回す姿や、セクシーなドレス姿を堂々と着こなすなど、不二子らしさを存分に披露していました。
ネット上では「妖艶という言葉がぴったりの不二子ちゃんだった」「確かに容姿は似てないけど演技が上手くてあまり違和感なかった」といった声があがっており、原作とは一味違った峰不二子に魅了された人もいたようです。
ちなみに峰不二子のスリーサイズは、「B99・W55・H88」と抜群のプロポーションに設定されており、なかなか現実世界で当てはまる人はいないでしょう。
(LUIS FIELD)