【漫画】童話『赤ずきん』の後日談 狼が狩人に復讐に来たと思いきや…2万人が「なんて平和!」
赤ずきんの襲撃に失敗した狼は、引き裂かれたお腹を縫合し、石ころを吐き出してなんとか一命をとりとめたようです。その後、狼は自分をこんな身体にした狩人と再会します。狼が狩人を探し出した理由とは……? 作者の冬島暮さんにお話を聞きました。
ほっこりする世界観の童話『赤ずきん』の後日談
狩人が森のなかを歩いていると、誰かが自分を呼んでいます。振り返ると、見覚えのある狼がいました。それは過去に「赤ずきん」とおばあさんを食べた、恐ろしい狼でした。狩人が復讐しにきたのかと質問すると、狼は狩人の手によってつけられた、お腹の傷跡の責任を取ってほしいといい……?
冬島暮さん(@kurezi)が「童話赤ずきんの後日談 狼が狩人に責任を取ってもらう話」としてX(旧:Twitter)に掲載した『狼ちゃんと狩人の話』が話題です。いいね数は2.2万を超えており、読者からは「ホラー物かと思ったら、とてもほほえましい物語だった」「狩人仏頂面だけど感情豊かだな。狼ちゃんもかわいい」「なんて平和な後日談なんだ!」などの声があがっています。
冬島暮さんは漫画家として活動しており、高校2年生の柳が抱く、幼馴染の妹・瑞希への淡い恋心を描いたマンガ『幼馴染の異常可愛い妹ちゃん』第1巻(竹書房)が発売中です。
作者の冬島暮さんにお話を聞きました。
ーー今作『童話赤ずきんの後日談 狼が狩人に責任を取ってもらう話』を描いた理由や、生まれたきっかけなどを教えて下さい。
正式タイトルは『狼ちゃんと狩人の話』となります。SNSで創作マンガをほとんどあげたことがなかったので何年も前に趣味で描いてみた作品でしたが、2023年から描き直す形でリメイクを個人連載しております。
ーーお気に入りのシーンや工夫したポイントなどがあれば教えて下さい。
狼ちゃんが初めて姿を見せるシーンです。人外らしさが出ているなと。清書すると人外的な雰囲気が薄れるように感じて、このシーンに限りほとんど描き直してしておりません。工夫したポイントは、狩人の前では狼ちゃん自身が意識して二足歩行になるように描いています。本当は四足歩行の方が楽なんです。
ーー原作とはイメージの違う狼と狩人がとても印象に残りました。それぞれのキャラクター制作でこだわった点はありますか?
狼ちゃんは、人外らしさと本当は優しい性格なのが見え隠れするような、考え方がふわふわしたかわいい毛玉になれーという気持ちで描いています。狩人は、狼にとって脅威になる象徴のイメージで描いています。人間を丸呑みにする狼がいる世界なので、狩人も強くないと務まらないかなと。
(マグミクス編集部)