「それ必要だった?」『ワンピ』ルフィの圧倒的強化に賛否両論「フザケてる」「ドキドキする」
ルフィが食べた「ゴムゴムの実」のもうひとつの名前が、「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ」であることが明かされ、序盤からの設定にまつわる新事実発覚に、衝撃を受けたファンも多かったでしょう。しかし、そのルフィの「ニカ化」に複雑な心境のファンもいたようです。
やりすぎ? 楽しいからOK?
最終章に突入した『ONE PIECE(ワンピース)』では、衝撃の事実が次々と明かされはじめています。少しさかのぼると、主人公「モンキー・D・ルフィ」の「ゴムゴムの実」の正体が、「ヒトヒトの実幻獣種 モデル:ニカ」であることが判明しました。
この事実が読者に明らかになったのは、百獣海賊団の総督「カイドウ」との一戦においてでした。このとき、一度死んだと思われたルフィが覚醒し、「ニカ」として復活を遂げます。そしてニカの圧倒的な力で、当時四皇のカイドウに勝利をおさめました。
しかし、このルフィの「ニカ化」については、読者のあいだで賛否の意見があるようです。これまでのルフィの戦いには、「ゴムゴムの実」の能力である身体の伸縮を利用し、バラエティに富んだ多彩な技で強敵を倒してきたという経緯があります。
そして戦いを重ねるごとに、ギア2(セカンド)やギア3(サード)などを習得し、徐々に成長して強くなっていく過程が見どころでもありました。
ところが、覚醒して「ニカ化」したルフィは、もはや「なんでもあり」と言っても過言ではないほど、異次元の強さを手に入れてしまったのです。
実際ニカと化したルフィは、驚くほど巨大化したり、空中を走ったり、何もないところからバットやヘルメットを具現化したりしています。この戦い方を見ていると、これまでの成長過程や、能力の工夫、覇気といったものが、すべて無意味に感じてしまうほどです。
さらにルフィの性格にも変化が見られました。彼のイメージと言えば、いつも明るく元気いっぱいです。しかし、ニカ化したルフィは、それを超えるテンションの高さで底抜けに明るく、どこかフザけているように見えるほどでした。そのため「バトルに緊張感がなくなってしまった」という意見も見受けられます。
また、ルフィがニカ化したあとは、かなり消耗することが分かっており、寿命を削っているようにも感じられます。このことからルフィの身を案じ、これ以上ニカ化を望まない声もあるようです。
その一方で、ルフィの「ニカ化」を肯定する意見も多数存在します。ニカのバトルに対して「次に何が起こるのか分からない戦い方でドキドキする」「ニカの戦いは見ててずっと楽しい」など、ハチャメチャな戦いぶりを楽しんでいる読者もいました。
「ニカ化」することに、一部から「後付け感」を指摘する声もありますが、肯定派はこれに真っ向から反発しています。「すでに1話から伏線がはられていた」「シャンクスは知っていた」「空島には二カの匂わせが複数ある」など、さまざまな考察を交えて盛り上がっているようです。
ルフィには、今後まだまだ大きな戦いが控えているはずです。そのたびにルフィは、ニカの力を使って戦うことになるでしょう。
そして避けては通れない戦いのひとつに、黒ひげ海賊団の船長「マーシャル・D・ティーチ」との一戦もあるはずです。亡き義兄エースと深い因縁があるティーチを前にして、ルフィはニカの陽気な性格を保ちながら戦い続けるのかも注目です。
(マグミクス編集部)