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「子供たちが泣いた」鬼畜っぷりで有名なFC版『ドラクエ2』 人気だった理由は結局なんだったのか?

ファミコン版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』といえば、何かと「鬼畜」な要素が多いと近年でも話題になるゲームソフトです。発売当時は、多くのプレイヤーが夢中になって遊んでいました。「子供がやったら泣く」という評価がネット上で散見されるソフトが、当時はなぜ人気だったのでしょうか?

シリーズ屈指の鬼畜難易度なのにヒットした要因って何?

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(画像は同作のAndroidアプリ版)
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(画像は同作のAndroidアプリ版)

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下、ドラクエ2)といえば、戦闘や謎解きのゲームバランスが極端で、シリーズ屈指の高難易度のタイトルとして知られています。「鬼畜」といわれるほどの仕様なのに、当時の子供たちの人気を獲得した理由はなんだったのでしょうか。

 まず真っ先に思いつく要素として、前作である初代『ドラゴンクエスト』からめざましい進化を遂げた点に、抜群の話題性があったことでしょう。初代『ドラクエ』はコマンド式RPGに初めて触れるプレイヤーにもシンプルで分かりやすい操作感や、魔物との1対1のバトルが魅力的でした。

『ドラクエ2』は前作のシステムに加え、仲間と一緒に冒険できるパーティーシステム、複数の魔物との戦闘、船の入手によるフィールドの拡大など、ゲームの世界に夢中になれる、さまざまな新要素が追加されています。特に、敵味方ともパーティーで挑む戦闘は、戦略性が一気に高まり、当時の子供たちは夢中になって効率の良い戦い方を探しました。

 難しいからこそ人気に火が付いた要素として、「公式の攻略本を読んだり、友達と情報交換したりしながら進めるのが楽しかった」という点も大きいかもしれません。『ドラクエ2』には「ロンダルキアの洞窟」や「じゃしんのぞう」の謎解きを筆頭に、ノーヒントで乗り切ることが難しい壁が複数存在します。

 当時は、頼りになる情報は攻略本や雑誌、共通のプレイヤーからしか得られませんでした。友達や友達の兄弟の間で、「あーでもないこーでもない」と意見を交換して、攻略本を読み込み、新たな手法を開拓できたときのうれしさはひとしおでした。

 やはりいつの時代も、好きなものについて誰かと語りながら進められるのは楽しいものです。『ドラクエ』がきっかけで、新しい友達ができた思い出のある人も多いのではないでしょうか。

【画像】えっ、パッケでネタバレやめてください… これが当時泣かされた、真のラスボスです(4枚)

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