マグミクス | manga * anime * game

「ガンダム」リアルに振ったシリーズで登場する「黄金のMS」はなんなのか?

「ガンダム」シリーズでまれに登場することのある黄金のMSたち。目立つのはその色だけでなく、性能もとんでもないものを持っていることがありました。強者だけに許された黄金のMSについて紐解いてみましょう。

派手に見えてもステルス性能がある黄金のMS

最高に金ピカ。「HG 1/144 【ガンダムベース限定】 百式[ゴールドコーティング]」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
最高に金ピカ。「HG 1/144 【ガンダムベース限定】 百式[ゴールドコーティング]」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 戦争を描く「ガンダム」シリーズにおいて、各陣営の主力をなすのは、人型兵器である「MS(モビルスーツ)」といえるでしょう。兵器である以上、基本的に目立たないカラーリングがほとんどであるところを、なかには目がまぶしくなるようなド派手で金色に輝くMSがいました。

 その一番手というか、元祖「金色のMS」といえば、『機動戦士Zガンダム』で登場した「MSN-00100/MSN-100 百式」です。パイロットは「クワトロ・バジーナ」こと、それまでは赤いMSばかりに乗っていた「シャア・アズナブル」でした。

 百式はクワトロ用のMSとしてデザインされたものの、最初はこれといった設定は決まっていなかったそうです。しかし企画会議の際に富野由悠季監督が肩に「百」の文字を書き加え、「これからは赤い彗星でなく黄金のシャアでいこう!」と発言したといい、こうして百式は金色となったそうです。

 その後、詳細な設定が考えられ、当初は超強化プラスチック装甲という設定もありました。現在では、資源衛星で偶然発見された特殊材料を調合した「耐ビームコーティング」という設定が一般的でしょうか。

 百式はビーム兵装が標準的だった「グリプス戦役」時に開発されたMSだったため、敵の攻撃は受けずに避けるという方向で考えられました。ビームの直撃を食らえば、撃墜されるのは必至だからです。そのため、盾を装備せずに軽量化と機動力の強化だけを主眼に開発されました。

 耐ビームコーティングはそのための保険だったのでしょう。シャアという優秀なパイロットがいたからこそ、成り立ったピーキーな性能のMSだったというわけです。

 この百式に続いて宇宙世紀で登場した黄金のMSが、『機動戦士ガンダムNT』に登場した「RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」になります。このMSが黄金なのも耐ビームコーティングによるものです。ところがこの機体は、そのカラーリングに負けないほどのトンデモ能力を秘めていました。

 そのひとつが、パイロットのいない状態でも動くことです。さらにいえば無補給で動き回ることができてしまいます。しかも、その速さは光の速さに匹敵するとまでいわれていました。ちなみに小説版では、金色の装甲はステルス性が高いといわれています。

 さらにこのフェネクスは、「時間を巻き戻して人工物を分解する」という反則的な力を秘めていました。もはやMSとは思えない超常的な力を持っているわけです。しかし、宇宙世紀とは別の異世界では、これに匹敵するようなトンデモ能力を持った黄金のMSがほかにもいました。

【画像】ド派手! 右も左も黄金色でゴージャスな「ガンダム」シリーズのMSをチェックする!(6枚)

画像ギャラリー

1 2