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『魔女の宅急便』キキの「その後」を知ってる? 35歳ですでに双子を産んでいたらしい

ジブリ作品の人気作である『魔女の宅急便』は、同名タイトルの児童書が原作になっており、映画版とは異なる展開に加え、映画版以降の様子もつづられています。原作の主人公「キキ」は、どのような人生を歩んでいったのでしょうか。

映画版は原作改変がされていた?

キキとジジが窓から外をのぞいている。画像は『魔女の宅急便』場面写真 (C)1989 Eiko Kadono/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, N
キキとジジが窓から外をのぞいている。画像は『魔女の宅急便』場面写真 (C)1989 Eiko Kadono/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, N

 2024年6月25日より「マクドナルド」と児童書『魔女の宅急便』がコラボした新CMが放映中です。

『魔女の宅急便』といえば「スタジオジブリ」によるアニメ映画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実は、原作である児童書『魔女の宅急便』全6巻のうち、第2巻までは映画版と同じような流れです。第3巻以降には主人公「キキ」の、「その後」の人生が描かれています。

※この記事では、児童書『魔女の宅急便』についての記載があります。原作を未読の方はご注意ください。

 映画版の魅力のひとつは、キキと少年「トンボ」による人間ドラマです。物語終盤でキキがトンボを飛行船事故から救出した様子を見れば、誰もが「そのまま付き合ったのだろう」と予想するでしょう。しかし、原作では、彼らの恋物語はトントン拍子に進みません。

 原作第3巻では映画の物語から3年後が描かれており、16歳になったキキは相変わらず、同じ街で配達に勤しんでいました。そして、トンボは遠い街の学校に進学し、キキと文通でやり取りしています。

 その後もふたりの距離は縮まることはなく、キキが22歳になった頃にようやく無事に恋が実り、トンボと結婚します。最終巻の第6巻でキキは35歳、双子の母親になっていました。

 そのような原作と映画版の大きな違いのひとつは、黒猫「ジジ」の描写でしょう。映画版のジジは、終盤にかけて人の言葉が話せなくなってしまいます。一方、原作では「言葉が通じにくくなる」ことはあるものの、意思疎通が取れなくなることはありません。

 映画版のジジが話せなくなった理由について、「キキの魔力が弱くなったから」と言われがちですが、実は、それは間違った認識です。「ジブリ」のプロデューサーである鈴木敏夫さんの語る「ジジが話せなくなった理由」が、「金曜ロードショー」公式X(旧:Twitter)アカウントの投稿に見られます。

「(ジジは)ただのペットじゃなくて、もうひとりの自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っているわけです」

「ジジがしゃべれなくなる」部分には、キキが新たな一歩を踏み出した、という彼女の成長が表現されていたのです。

 原作ではキキの人生が、映画版ではキキの成長する姿を楽しむことができます。実際に読んで、観てみるとそれ以外にも新たな発見があるかもしれません。片方しか観た/読んだことがない、という人はこれを機に一度目を通してみるのはいかがでしょうか?

※記事の一部を修正しました。(2024年7月1日15:06)

(LUIS FIELD)

【画像】ん? こんな顔だったっけ? これがキキの未来の旦那様です(5枚)

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