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【漫画】友人「お前バカだよなー」自分「ははっ」突然、もう言わないで!無理!…になる理由に「分かる!」

友人と話しているときに「バカ」と言われ、はじめはそこまで心への負担はなかったのですが……? 「言われたら嫌なことは最初に言えばいい……」に対する、そんな簡単にいかない理由を分かりやすく描いたマンガが話題です。作者の後藤羽矢子さんにお話を聞きました。

積み重ねるとキャパオーバーが起きてしまう!

後からジワジワくる心ないひと言(後藤羽矢子さん提供)
後からジワジワくる心ないひと言(後藤羽矢子さん提供)

 友人から「お前って本当にバカだよなー」と言われ、はじめはそこまで心への負担はありませんでした。しかし、言われ続けていると、いつの間にか「言われたら嫌なこと」になってしまいます。さらに、友人とはすれ違いが生じてしまって……?

 後藤羽矢子さん(@hayakogoto)が『「言われたら嫌なことを何故最初に訴えないのか」に対する脳内図。厄介なのが本当に最初のうちは気にならなかったということ。』というコメントともに投稿されたマンガがX(旧:Twitter)上で話題になっています。

 いいね数は7万を超えており、読者からは「コップに水を入れるのを想像した方が分かりやすいと思う。最初は余裕あるけど満タンになってあふれたら我慢できない」「こういうのはポイントカードみたいに考えていて、ポイント貯まると関係切る」「相手をバカにする、雑に扱うことで笑いやコミュニケーションをとるのを是(ぜ)ととらえている人が意外と多いんですよね」などの声があがっています。

 後藤羽矢子さんは漫画家として活動しており、日本一上陸が困難といわれている絶海の孤島、青ヶ島への旅行を描いたエッセイマンガ『ハードモード離島青ヶ島行ってきた』が発売中です。

 作者の後藤羽矢子さんにお話を聞きました。

ーー今作を描いた理由や、作品に込めた思いなどを教えて下さい。

 日頃からモヤッとしたことや、これってどうなの? みたいなことをササッとマンガにしてX(旧:Twitter)にあげていたので、今回も軽い気持ちで……。ネットで散見する「嫌なことを言われてなぜ最初に抗議しないのか。察してちゃんはウザい」的な意見に反論したくて描きました。

絶海の孤島へ旅行した際の思い出を描いた奮闘記『ハードモード離島青ヶ島行ってきた』著:後藤羽矢子(パヤパヤブックス)
絶海の孤島へ旅行した際の思い出を描いた奮闘記『ハードモード離島青ヶ島行ってきた』著:後藤羽矢子(パヤパヤブックス)

ーー後藤羽矢子さんはマンガのような経験をしたことがあるのでしょうか? もしあれば、そのときの状況や自分の心境はどのような感じだったのかを教えて下さい。

 容姿をからかわれたときにそれが面白い表現だったので、うっかり爆笑してしまったら相手に「ウケた」と思われて繰り返されたことがありましたね。最初は本当に面白かったから、気にしてなかったんですが、繰り返されるとやはり積もってきますね。けれど相手には「笑ってたのになんで?」となるんでしょうね。

ーー後藤羽矢子さんが考える、今作のようになってしまわないための対策や心構えなどがあれば教えて下さい。

 人間関係で一度も失言をしないというのは不可能だと思うので、大事なのは失言しないことではなく失言したあとだと思います。相手の訴えを軽く考えないこと「そんなことぐらいで」と思わないことでしょうか。

 相手の訴えや言葉を軽視していると、そのうち「あの人になに言っても無駄だ」と思われてしまうでしょうから。相手の失言に対して「それはどうかと」と言い合える関係を築くことが大事だと思います。それがなかなか難しいんですが。

(マグミクス編集部)

【マンガ本編】友人「バカだよなー」自分「ははっ」突然、もう言わないで!無理!…になる理由とは?

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後藤羽矢子

漫画家。日本一上陸が困難といわれている絶海の孤島、青ヶ島への旅行を描いたエッセイマンガ『ハードモード離島青ヶ島行ってきた』が発売中。