「夫よ、お前が妊娠してみろ!」妊婦さんの怒りが現実化したマンガに、共感の声集まる
大きな反響は当然? 妊娠・出産経験者のさまざまな声

マンガに集まる共感の背景を知りたいと、実際に妊娠経験のある筆者の知人数人に話を聞いてみました。
自営業の40代女性は、自分の妊娠中、夫が男友達たちからこぞって忠告されたといいます。それは、「妊娠中に夫が生活全般・家事や身体、精神面でどれだけケアしてくれたかが、その後の長い結婚生活のクオリティに影響する」ということ。「どんなにキツくても手を抜かずに妻のサポートをして下さい」と彼女は話します。
また、デザイナーの30代女性は、「妊娠中に夫にイラッとした記憶はなく、よく夜中に足がつったのを文句も言わず直してくれた」と語ります。妊娠後期には足がつりやすくなる妊婦さんが多いといいます。彼女の家では、娘が小学生になった現在も夫婦円満だそうです。
一方、「妊娠中にもっと赤ちゃんのお世話の勉強をして欲しかった」と語る元客室乗務員の40代女性は、「産後、ママが授乳など赤ちゃんのお世話に集中できるように準備しておいてほしい。家事も赤ちゃんのお世話もママだなんて言語道断」と、出産後に向けた夫の準備の大切さを強調します。
本作『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート』で注目したいのは、主人公「俺」は、自分では優しく気がつく男だと思っていること。ただ無知なだけで、問題を知っていれば対応できることも多いのです。男性にとっても、妊娠中の妻の立場をマンガで追体験することで、気付きや発見があるかも知れませんね。
(川崎晴代)